Good Packing Guy Vol.11
お気に入りのバッグを選んだはいいけど、“中身”はどうか。出張や旅行、通勤やおでかけまで、常につきまとうのがパッキングという作業。
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長い移動時間や慣れない環境での仕事など、出張という環境は知らず知らずのうちにストレスが積み重なるもの。せっかくならいつもと違う雰囲気を味わって気分転換したいが、多忙な毎日の中で準備や片付けともなると、「そんな余裕はない」というのがビジネスパーソンの本音かもしれない。
そこで今回は海外出張の達人に、少しでもストレスを軽減させてくれるスマートなパッキングアイテム選びを教えてもらった。

お話を伺ったのは、オルトプラスで事業推進本部 本部長を務める三ヶ尻卓さん。ソーシャルゲーム開発を出自に持つIT企業で、新規事業として、東南アジアでのアプリ開発や人材紹介事業なども行う。
三ヶ尻さんは日本本社での本部長業務に加え、ベトナム現地法人の会長(!)も兼任。国内外年数十回の出張をこなす多忙な日々を送っている。

容量、機能性ともに◎。多機能バッグパック
三ヶ尻さんが愛用している日々のバッグはアマリオのバックパック。H480×W310×D200mmのサイズで容量は32Lと比較的大きめ。開口部の巻き回数を変えることでメインコンパートメントの容量を調整できるそう。
また、お財布や鍵、パスケースといった日常の携行品はもちろん、27cmまでの靴が入るボトムコンパートメントや、背負ったまま横からメインの室内にアクセスできるサイドジップなど、さまざまな機能が付く点が特にお気に入り。これならちょっとした出張でもサッと荷造りできそう。

種類別収納スペースが、訪問先でスマートに見せるポイント
バックパックの背面にはPC収納が独立して付いている。そのため、打ち合わせ先でPCを簡単に取り出せて便利。ほかにも電源コードやマウス、ポケットWi-Fiを対面のポケットに収納できるのでバッグ内の整理整頓も簡単に。先述のボトムコンパートメントには出張先で履くスニーカーや、着替えを収納。そのまま訪問先でバッグを開けても、中身を見せることなくスマートな立ち振る舞いができる。

内部収納も外出先のバッグも。これひとつで完了するキャリーケース
長期の出張には、ポーターの「トリップキャリーL」が必須アイテム。前面に取り付けられたポケットは、取り外してA4サイズのブリーフケースとして使用可能と高機能。しかも手持ち、ショルダー、バックパックと3-WAYで使えるのも便利。
出張時の外出用に中身を準備しておけば、現地に着いたらサッと外付けのバッグだけを持ち運ぶそう。内部にはファスナー付きポケットが合計4カ所も付くため、着替えのほか下着や細々としたアクセサリーを入れ、荷物の整理整頓に一役買ってくれる。

部屋に吊るしてそのまま使えるポーチ
ヘアセットやスキンケアアイテムを入れているポーチは、無印良品のポリエステルケースを愛用。このアイテムの優れた点は、何と言っても吊るして使えること。ホテルに到着後は、そのままポーチを広げて吊るせば準備OK。しまうときはフックを外すだけで片付くという優れモノだ。
また、小分けにした小さなケア用品がポーチの中で行方不明になるのはよくある話だが、これは19cmと比較的高さがあるため多少大きめのボトルもOK、中身が見やすくガザガザ探す必要なし
時間に余裕を生むアイテムで、ノーストレスな出張を
訪問先へ伺う前や出張の移動時間の前に、コーヒーブレイクの時間ができるだけで、心にもゆとりが生まれてくるもの。
荷ほどき・荷造りに手間をかけないバッグやポーチを使うだけで、そんな時間が手に入ってしまうのだ。出張の達人のアイテムセレクトを見習って、慌ただしくなりがちな出張に有意義な時間を生み出そう。
金光照子=取材・文