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「Camp Gear Note」とは……

自宅や近所で出来る手軽なアウトドアがすっかり浸透した昨今、大型連休中は家族でBBQの予定を立てている人も多いだろう。

しかし、毎度BBQをする度に「何回やってもスムーズにできないんだよなあ。

もうちょっとうまくできそうな気がするのに」と感じている人も少なくないはず。

その原因は、きっとなんとな~く肉を焼き始めてしまっているから。

BBQの満足度とスムーズさは、実は肉を焼き始める前に決まると言っても過言ではない。知っておくべき知識とやる準備がいくつかあるのだ。

覚えておくべきポイントをいくつかピックアップしてみた。


BBQ上達テク① 初めにすべきは片付けの準備から

BBQレベルを上げる4つのお手軽テクニック。肉を焼く前にまず一読を!
ゴミ箱は折り畳めるタイプが便利。中にゴミ袋のストックも一緒にしまっておけば、忘れる心配もない。

炭火を起こしたり、BBQグリルを用意するよりも前にすべきことがある。それは片付けの準備。まずは、ここからスタートするのがBBQ上級者への第一歩だ。

炭や薪の準備を始めるとすぐに何かしらのゴミが出るので、ゴミ箱は一番最初に用意したい。

ゴミは燃える、燃えないの2種類に分別する場合が多いため、ゴミ箱は最低ふたつは欲しい。ひとつでも構わないが、撤収時に分別する手間を考えると初めから分けておいた方がスマートだろう。

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ボトルとバケツ、2種類の異なる容器があると使いやすい。

水はたっぷりと用意しておこう。手や道具を洗ったりする衛生用としてはもちろん、飲みもの用に沸かしたり、水があると何かと重宝する。

肉が焼けてお酒も入って楽しくなってきたタイミングで、追加の水汲みに行くなんてナンセンス。初めから十二分に用意しておくのが上級者の嗜みなり。

また、デキる玄人は水用とは別に保温ポットで湯も用意する。飲みもの用だけでなく、油汚れを洗うのにも使えるからだ。

外で沸かすと手間なので自宅から湯を入れてくるといい。暖かい時期ならば一日中冷めずに使える。


BBQ上達テク② 小物にこそこだわってみる

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上は細かい薪も掴める画期的な構造を採用したテンマクデザインのもの。下は太い薪をガッチリと掴めるロゴス製。

BBQの必需品といえばグリルだが、ほかにトングとグローブもなくては始まらない必需品である。

100円ショップのトングや軍手でもことは足りてしまうものの、ビギナーと玄人の違いはこの小物に出る。

グリルや焚き火台にこだわる人は多いが、小物にこそさりげなくこだわりを発揮しよう。

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革製のグローブは汚れても、それがどんどん味になっていく。グリップスワニー(写真)を見よ!

例えば、トングは5000円も出せば、かなりこだわったものが手に入る。グローブだって1万円あれば上質なものが選び放題だ。

どちらも長く使い続けられる道具なので、ちょっと奮発してでもいいものを選び、じっくりと使い込んでいただきたい。

革製のグローブやグリップが木製のトングなど、経年劣化を楽しめるような素材を選ぶと汚れても愛着が湧く。


BBQ上達テク③ 焼かなくても食べられるものを用意する

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さっぱりしたつまみを用意すれば箸休めにもなる。

準備を整え、火をつけて肉が焼けるようになるまでには、そこそこ時間がかかる。

それを待つ間に食べ始められる、ちょっと気の利いたつまみがあると最高だ。「焼かなくても食べられるもの」とは、決して一休さん的トンチ話ではございません。

自宅で何か仕込んでいくのがベストだが、スーパーで買った惣菜でもいい。とにかく「すぐ食べられるもの」がいくつかあると、かなり便利。

言われてみれば当たり前のことだが、意外と実践している人は少ない盲点だ。

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売り場をよく見て回ると、いろいろな種類が目に入るはず。果物はカットフルーツも活躍する。

肉以外の食材にも同じことが言える。せっかく野菜を用意したのに、生焼けのまま焦がしてしまって誰も手をつけない……という悲しい光景をよく目にする。

しかし、すでに火が通っていて、そのまま食べられる野菜の加工品を選べばこんな失敗はなくなる。

表面に美味しそうな焦げ目さえつけばすぐ食べられるし、皮剥きなどの手間とゴミが出ない。量を買いすぎずに済むのも利点だ。


BBQ上達テク④ レシピ構成の基本は「少量を色々」

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塊肉のレシピはひとつあると場が盛り上がるBBQの鉄板料理。

続いて、レシピ構成を考えてみよう。ひたすら高価な肉を食べ続けるBBQよりも、全体のバランスを考慮したBBQの方が満足度は高い。

例えば、豪華な塊肉をメインに据えたら、サイドディッシュとして野菜や魚介を使ったホイル焼きや、場が盛り上がるような変わり種料理を取り入れてみるといい。

食後は焼きフルーツで締めると、酵素の効果でお腹がスッキリすることも覚えておこう。

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生卵を網焼きする「焼き卵」。こんな変わり種があると場が盛り上がる。詳しいレシピは後日。

意識すべきポイントは、ひとつの種類ばかり食べ過ぎないこと。

もう少し食べたい、と思うくらいの量を色々な種類食べれるように準備しよう。肉の量の目安は、ひとりあたりトータルで200gもあれば十分だ。

次回は炭火の起こし方や火加減の見極め方をおさらいしてみよう。お楽しみに。

「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る

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矢島慎一=写真 池田 圭=取材・文 尾上製作所=撮影協力

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