連載「Good Packing Guy」
お気に入りのバッグを選んだはいいけど、“中身”はどうか。出張や旅行、通勤やおでかけまで、常につきまとうのがパッキングという作業。

賢く効率的に荷物を詰めるテクニックを学べば、毎日がきっと楽しくなる。目指せ、Good Packing Guy!

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仕事に生きる大人なら、朝の時間を有効に使いジムやランニングなど体を動かしている人は少なくない。中には早朝から海や山へ行き、登山やサーフィンなどのアクティビティをこなした後、定刻までに出社するエクストリーム出社なんて離れ業をやってのける人も。

毎日は無理でも、週に1回でも趣味の時間を満喫できたら仕事も充実するかも!? 今回は、多忙な仕事の合間を縫ってエクストリーム出社をこなすビジネスパーソンのパッキングを見せてもらった。

早朝サーフィンが日課!「エクストリーム出社」実践者のカバンの中身

話を伺ったのは、富士企画株式会社と株式会社クリスティという2社の代表取締役を務める新川義忠さん。投資用不動産会社を経営し、顧客対応から会社の広報までをこなしている。

そんな新川さんは、サーフィン歴20年以上。月に1度は国内外へサーフトリップに行くとか。そのほか、早朝に千葉や茨城などの地域で、週2回ほどサーフィンをしてから出社。仕事と遊びの両立という、男のロマン溢れる日々を送る。

不動産投資関連の書籍を3冊も発刊するほか、不動産投資専門のポータルサイトへの寄稿や、各地でのセミナー活動も行なうなど多忙な毎日を送っているが、どのようにアクティビティギアを持ち歩いているのだろうか。

早朝サーフィンが日課!「エクストリーム出社」実践者のカバンの中身

バッグの中身はアクティビティで使う着替えのみ!

エクストリーム出社時のバッグに入れるアイテムは、サーファーズイヤー防止用の耳栓やビーチサンダル、ボードウォーク、インナーショーツ。

思ったよりも荷物は少ないが、早朝からアクティビティを楽しむには、身軽さが一番重要になってくるのだ。

また、忘れてはいけないのが音楽。都内の自宅から早朝の海へと出掛ける道すがら、Jack Johnsonなどの音楽を聞いたり、InterFMを満喫するのがお決まり。アウトドアラバーに愛用者が多いポータブルBluetoothスピーカー、JBLの TRIPがマストアイテムだそう。

早朝サーフィンが日課!「エクストリーム出社」実践者のカバンの中身

マリンアクティビティは、ウエットバッグがないと始まらない!

濡れたウェアを入れる防水機能を備えた収納は、サーファーなら必須アイテム。新川さんはウエットスーツブランドのリップカール ウエットスーツから出ているモデルバッグを愛用中。何でも入れられ、ロールトップ式の袋口を持ち手にできるので、レジャーシーンでは何かと出動することが多い。

以前は別のサーファーブランドのスタッフサックを使用していたが、そちらは色が付いたビニール素材。中身に気づかず出し忘れることもあり、中身が臭くなって困ったとか。

全力で遊んだ後は全力で仕事に没頭。それならこうした荷物の出し忘れも起こって当然だ。このモデルバッグは中身が透けて見えるので、視覚的にも気づくことから出し忘れがなくなったそう。

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環境派サーファーは、マイボトルで水を持参

新川さんはサーフィン時のみならず、毎日マイボトルで「水」を持ち歩いている。

日本の海岸環境の保護を目的とした、国際環境NGO、サーフライダーファウンデーションジャパンの直営ストアで購入した水筒を使っているそう。このボトルはボードカルチャーとの結びつきが強いUS発のブランド「MIZU」とのコラボアイテム。

ペットボトルの廃棄による環境負荷や健康への悪影響を防ぐ高品質なステンレス製ボトルは、800mlと大容量。海から上がった後に乾いた喉を、しっかり潤してくれる。スタイリッシュなマイボトルがあれば、仕事中の水分補給もサマになりそうだ。

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荷物を持たないことで、朝から身軽に行動

ちなみに、ビジネスモードでのお供も紹介してくれた。こちらはA4サイズに対応したフェラガモのビジネスバッグ。もちろんサーフィンへ行く際も連れ出している。

しかし、PCやスマホなど最低限の荷物しか入れていないため、海に入るときはクルマに入れたまま。海辺まで仕事道具を連れて行くと仕事のことを考えてしまうため、潔くオンオフを切り離す。わざわざ防水系のアイテム使うと荷物がかさばってしまうのもスマートではない。

「余計な荷物は持たない」がエクストリーム出社を叶える一番のポイントかもしれない。

早朝サーフィンが日課!「エクストリーム出社」実践者のカバンの中身

コンパクトな荷造りが、エクストリーム出社を叶える何よりのコツ

エクストリームスポーツを楽しむために必要なギアは、アクティビティによって異なる。しかし、どれでも大掛かりな荷物を抱えてしまえば、朝から準備や移動で疲れてしまいそう。限られた時間の中で楽しむためにも、最低限の荷物をパッと取り出し、サッと撤収したいところ。

“これは外せない”というアイテムを見極め、新川さんのパッキングのように極力荷物を減らすことが、趣味と仕事を両立させるための大きなメソッドといえそうだ。

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金光照子=取材・文
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