ビギナーキャンパーのトホホな失敗談●誰しも初心のときは失敗をして、その度に学びを得ては成長していく。キャンプとて同じ。

ビギナーたちのトホホな失敗談を参考にされたし!

初心者は「わからないことがわからない」状態がスタートライン。慣れている人なら当たり前で気にもかけないことが、意外と障壁になってしまう。

第一回のトホホな失敗談は、キャンプに行った各々が見舞われた予想外のアクシデントをご紹介。そこから得た教訓とともにお伝えする。 

 


アクシデント①「何気なくランタンを触って火傷!」

キャンプ初心者が経験したトホホな失敗。見落としがちなキャンプ...の画像はこちら >>

今年キャンプデビューしたばかりのモデル・滝川ロランさん。友人と初めて行ったキャンプでは、ちょっとしたアクシデントが。

「友達のアテンドで初めてキャンプに行ったとき、煌々と光る友達の灯油ランタンを素手で触ってしまったんです。ライトの上の部分が高熱になっていると思わず……。

その失敗があったので、家族で行くときはキャンプの照明をLEDなどで統一しました。あんな思いは絶対子供にさせたくないですね(苦笑)」。

キャンプ初心者が経験したトホホな失敗。見落としがちなキャンプの5つの注意点
充電式のライトを中心に買い揃えた滝川さん。スタイリッシュなバルミューダのランタンは、テーブルの上に置いて使っているそう。

●教訓其の一
キャンプ場でも火の用心!

体験者
モデル 滝川ロランさん(42歳)
キャンプ歴約半年。2021年1月に結婚し、友人から結婚祝いでサバティカルのテントをもらったのがきっかけでキャンプデビュー。道具をひと通り買い揃えたものの、物欲が収まらない。

 


アクシデント②「ハイグレードテントもカビには敵わん!」

キャンプ初心者が経験したトホホな失敗。見落としがちなキャンプの5つの注意点
テントとタープはTC素材で統一。楽しいキャンプの思い出を作ってくれるはずだったが……。

わんぱくな3兄弟を含む5人家族の久保田さん一家はファミキャン歴数年。以前はコールマンの最高峰テントシリーズ「ウェザーマスター」の4Sワイド2ルームエアリウムを使っていたそうだが、このテントが引退するきっかけには、悲しい失敗談があった。

「子供が長男だけだった頃は️、この4~5人用のTC生地のテント使っていました。使ってない時期が長かったのか、キャンプのあとにちゃんと乾かせてなかったのか、生地にカビが生えてしまって。

黒ずみが洗濯しても取れなくなってしまい、結局買い換えることになりました。雨はもちろん、朝露など知らぬうちに湿気があるので、ちゃんと天日干しで乾かしましょう」。

●教訓其の二
キャンプ終わりにはしっかりテントを乾かそう!

体験者
モデル 久保田裕之さん(40歳)
ファミキャン歴数年。モデルとして多方面で活躍する一方で、家庭では3児のパパ。写真、スノーボード、釣り、バイクなどアウトドアでの趣味も多く、家族を巻き込んで楽しんでいる。


アクシデント③「高級ランタンがオシャカに!?」

キャンプ初心者が経験したトホホな失敗。見落としがちなキャンプの5つの注意点

車が入れるオートキャンプ場では、車を道具置き場にしたり、タープの支柱代わりに使ったり、風除けとして使うためにサイトの近くに置くことになる。ライターの菊地 亮さんはこんな身の毛もよだつ惨劇を体験した。

「キャンプサイトを設営後、しばらくしてから足りないものがあることに気付いてホームセンターに行こうと車を動かしたのですが、車の後ろに道具を置いていたことに気がつかず……。

ペトロマックスの灯油ランタンをタイヤで踏みつけて再起不能にしてしまいました。ちゃんと道具の置き場を決めるのはもちろん、人身事故になりかねないので、十分に確認してから車を動かさなきゃいけませんね」。

●教訓其の三
キャンプサイトのレイアウトを把握すべし

体験者 
ライター 菊地 亮さん(42歳)
キャンプ歴2年。野球、サッカーといったスポーツやファッションをメインに活躍する敏腕ライター。私生活では、年に数回、妻と娘2人を連れてキャンプを嗜む。

 


アクシデント④「地面がゴツゴツして眠れない……」

キャンプ初心者が経験したトホホな失敗。見落としがちなキャンプの5つの注意点

スタイリストの松平さんは、大人数でキャンプをして以降、すっかりその魅力に取り憑かれたそうだ。しかし、2回目の奥さんとのキャンプは「全然楽しくなかった」という。

「もう最悪でした。涼しいと思って栃木まで行ったのに全然暑いし、虫は来るし、雨が降って泥だらけになるし。友人から『ラグを敷けば大丈夫』と言われて、テント用のマットを持って行かなかったのも大失敗でした。

ラグだけだと寝るときに地面がゴツゴツして痛い。結局朝早い時間に目が覚めてしまって、そのままスーパー銭湯へ直行、爆睡しました(笑)」。

寝床が整っていないと、せっかくのキャンプの思い出が台無しに。必ずマットを持参すべし。

●教訓其の四
寝るときはマットが必須!

体験者 
スタイリスト 松平浩市さん(38歳)
キャンプ歴1年。

ストリート要素をミックスしたスタイリングに定評のあるオーシャンズ世代スタイリスト。休日も都内が活動圏だったが、キャンプを始めてからは友人や家族と自然の中に身を置く機会が増えた。

 


アクシデント⑤「道具に翻弄されてヘトヘト」

家と違うのは、キャンプは屋外であるということ。家の中では気にしない風や雨なんかも大きな敵になり得ることがある。オーシャンズ編集部の田上はこんな体験が……。

「空気を中に入れて寝っ転がれるエアソファをキャンプ場に持って行ったのですが、これが風がなくてなかなか膨らまない。それでもなんとか駆け回って空気を入れたのですが、座っていないときに風で飛ばされて、再びキャンプ場を駆け回る羽目に(涙)。

ヘリノックスのフォールディングチェアも風の影響を受けやすいですね。軽量な分、座面に受けた風ですぐ倒されるので、使うときは収納ケースに何か物を入れて、フレームから下げておかなければなりません」。

●教訓其の五
風に飛ばされないような道具選びを

体験者
オーシャンズ編集部員 田上 遼(27歳)
キャンプ歴約1年半。もともとは登山が趣味だったが、アウトドア好きの友人のススメでキャンプの魅力にハマる。最近は、ソロキャンプへ向けて装備を調達中。

キャンプをしている人なら共感できるであろう、“あるある”失敗談。これを読めば、きっと同じ轍を踏まないはず。

とはいえ、過剰に失敗を恐れる必要はなし。間違いはいつか勲章になるものだと思って、楽しく外遊びを満喫しよう。

 

鈴木純平=取材・文

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