「革靴は仕事でしか履かない」って人は、もったいないことをしているかもしれない。特に“黒の革靴”は、カジュアルスタイルでも強い味方になってくれる。

でも、履きこなし方ががわからない? なら、街角の革靴巧者たちに教えてもらいましょう!


■「ブーツ」でロックに品を

カジュアル使いする“黒の革靴”。代表6型を履きこなし術を、街...の画像はこちら >>

バンドTにブラックデニム。ロックなムード漂うこの方は、レザーベルトでTシャツをタックインすることで大人っぽいムードに。

そこに合わせたのが、フット ザ コーチャーの黒いブーツである。

カジュアル使いする“黒の革靴”。代表6型を履きこなし術を、街角の大人に学ぶ

高い品質とデザイン性を誇るジャパンブランドのブーツは、装飾がないシンプルなものチョイス。しっかり手入れをして光沢をキープすることで、若々しさ全開のロックスタイルとはひと味違う品を手に入れている。

自分のスタイルはキープしながら、年相応なアップデートはしっかりと。こういうブーツとの付き合い方は理想だ。

 


■個性をまとめる「プレーントウ」

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カーディガン/ヴィアール、パンツ/エルエースピーディー、靴/不明

ベレー帽にキース・ヘリングのグラフィックT、そして赤いカーディガン。

個性的なスタイリングもどこか落ち着いて見えるのは、足元に合わせたプレーントウの効果である。

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フォーマル感がありながらもラバーソールで履き心地も快適な一足は、休日のパートナーに最適。合わせるボトムスも選ばないので、持っておいて損はないのである。


■あの「Uチップ」でさりげに色遊び

カジュアル使いする“黒の革靴”。代表6型を履きこなし術を、街角の大人に学ぶ
スウェット/チャンピオン、パンツ/ガンホー、靴/パラブーツ、バッグ/サイ

チャンピオンのスウェットにガンホーのファティーグパンツで、グリーングラデーションを構築したシンプル巧者。

スポーツ×ミリタリーという異なるテイストの統率役に選んだのはフランスブランド、パラブーツのUチップ「シャンボード」である。

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独特の光沢を持つレザーのアッパーで上質さを見せながらも、登山靴が出自のノルヴェイジャン製法によるゴツめのソールが適度にカジュアル。異なるテイストのヴィンテージライクなアイテムとも違和感なくハマっている。

そしてよく見りゃパラブーツのタグもグリーン! お見事!

 


■遊び心満点の「タッセルローファー」 

カジュアル使いする“黒の革靴”。代表6型を履きこなし術を、街角の大人に学ぶ
ニット、パンツ/ともにサカイ、靴/ドクターマーチン

生地の切り替えが特徴的なニットに、カラーショーツを合わせた洒落者。目を引くコーディネイトに、足元の革靴でさらなる遊び心を添えている。

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合わせたのは「ドクターマーチン」のタッセルローファー。

もともと“怠け者”を語源に持つローファーは堅苦しさはゼロ。タッセルで遊び心をプラスすることで、にぎやかなスタイリングにしっかり見合う足元となっている。

ショーツとの相性もご覧の通りなので、一年を通じて活躍してくれるはずだ。


■「チロリアンシューズ」でバランスを

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Tシャツ/バトナー、デニム/ニート、靴/パラブーツ

すべてをオールブラックでまとめた、ザ・シンプルカジュアル。

そのアクセントとなっているのは、間違いなく足元のチロリアンシューズだろう。

カジュアル使いする“黒の革靴”。代表6型を履きこなし術を、街角の大人に学ぶ

高原を移動する羊飼いの靴から生まれたチロリアンシューズは独特な顔立ちがユニーク。“フツウの革靴”には出せないヌケ感を演出してくれる。

それが、重たく見えがちなオールブラックの装いに効いている。

 


■アクセ感覚の「モカシン」

カジュアル使いする“黒の革靴”。代表6型を履きこなし術を、街角の大人に学ぶ
Tシャツ/エルイー、パンツ/シオタ、靴/スロウ、バッグ/レショップ、サングラス/ブラン、ブレスレット/ロロ

続いても、白Tシャツ×ファティーグパンツという超シンプルスタイル。

その足元はレザーのデッキシューズだった。

カジュアル使いする“黒の革靴”。代表6型を履きこなし術を、街角の大人に学ぶ

金色のハトメ、360度回ったシューレースがアクセ代わりになっていつつも、決して子供っぽさはなし。

これがスニーカーではこうはいくまい。ナイスチョイスである。

ということで、黒の革靴はとかく万能なのである。ここでスナップした巧者による履きこなし術を参考に、あなたの伴侶の候補が見つかっていれば、幸いである。

 

笹井タカマサ、小野良子、鳥居健次郎=写真 宮崎卓弥、中北健太=取材

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