「隣のオッサンは青いか?」Vol.37
酸いも甘いもかみ分けて、世の中のおおよそのことがわかった年代。けど、いまだにわからないのが、人の心。
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夫婦生活は山あり谷あり。決して平坦な道のりではないが、愛して一緒になったパートナーとは、できるだけ円満に過ごしたい。そのために、“夫婦間でのルール”を定めている人はどのくらいいるのだろうか。結婚5年目以上、子供のいる40代既婚男女各100人(計200人)に教えてもらった(アンケート協力:アイリサーチ)。
■夫婦間でルール、決めている?(単一回答)
・何らかのルールがある 42.0%
・特にない 58.0%
夫婦生活をより良くするために何らかのルールを定めていると回答したのは全体の4割。意外と少ない印象だが、「特にない」と答えた人の中には、結婚当初に決めたルールが時とともにいつの間にか“当たり前”になっていた……なんて人もいるのかもしれない。
なお、「ルールがある」と回答した約6割は女性。どうやら家庭の“ルール作り”を主導するのは妻であることが多いようだ。
結婚5年目以上の夫婦が大切にしているルールとは……
では、より良い夫婦生活のために、具体的にどんなことを決めているのだろうか。夫と妻それぞれから寄せられた「夫婦のルール」を紹介しよう。
【夫婦円満の基本は“会話”】

「とにかく会話をする」(41歳、男性)
「十分な話し合い」(47歳、男性)
「よく話をすること。会話は何より大切だと思う」(48歳、女性)
「問題や不満がでたら、こまめに話し合いをして解決できるようにしていくこと」(43歳、女性)
男女問わず最も多かったのは「夫婦で会話をする」というルール。一緒にいる時間が長いと“言わずとも分かる”ことも増えるだろうが、それでもお互いに思っていることを声に出して伝え合うというのは重要のようだ。
なお、話し合いがヒートアップして「どうしても言い合いになることもある」(47歳、女性)という声もあるが、雨降って地固まる、ともいう。「ケンカはその日のうちに仲直り」(43歳、男性)、「ケンカ腰にならない」(40歳、女性)など、一定のルールを持ちつつ、気兼ねなく言い合うことで夫婦関係がより強固になるかもしれない。
【感謝を伝える】

「感謝の言葉、『ありがとう』を言うように心がけている」(48歳、男性)
「感謝と思いやりの心を持つ」(42歳、男性)
「腹が立ったときは、少しでも相手の良いところを探したり、感謝すべきことを探すようにしている」(45歳、女性)
「夫婦も元は他人。感謝の気持ちや思いやりの気持ちが大切。『ありがとう』はちゃんと口に出して伝えるようにしている」(40歳、女性)
会話をする、という意見とともに多かったのは「感謝を伝える」というルール。ついつい“当たり前”になってしまいがちな仕事や家事だが、パートナーからの「お疲れ様」「いつもありがとう」の一言で報われる……と感じる人は多いだろう。
【一人の時間も大切】

「お互いあまり干渉し過ぎないこと」(49歳、男性)
「お互いの自由な時間を尊重し、邪魔をしない」(47歳、男性)
「お互いの趣味を尊重する。自由な時間をお互いに与え合う」(43歳、女性)
「お互いに縛らず、自由にさせていること」(48歳、女性)
一生を共に歩む約束をしたとはいえ、夫婦である前にひとりの人間。お互いに違う部分を認め合い、パートナーの“個人の時間”を尊重することも、長い夫婦生活を円満に過ごすための秘訣のようだ。
【時には“恋人時代”に戻ったように……】

「一緒に晩酌をしている」(46歳、女性)
「夕飯を一緒に食べる。月一度旅行に行く」(46歳、男性)
「お出掛けのときや公園に行ったときは手を繋いで歩く」(41歳、女性)
「1日1度はギュッとする」(46歳、男性)
一緒にいる時間が長くなればなるほど、ふたりきりでいるのが気恥ずかしい、という声も聞いたりするが、夫婦円満のためには“ときめき”も大切。そういった意味で、ちょっと照れくさいことをふたりのルールにしてしまえば、実践しやすくなりそうだ。
結婚生活の長いカップルから寄せられたルールは意外と簡単にできるものばかり。「今更ルールなんて……」と思う人もいるだろうが、自分のできる範囲のことを少しだけ真似してみてはいかがだろう? マンネリ化してしまった夫婦生活も、少しの“ルール”で劇的に変化するかもしれませんよ。
文=フジアマネ