「弊社の看板娘」とは……

今回、向かったのは川崎市にある「富士通スタジアム川崎」。日本アメフト界の最高峰、Xリーグ1部の試合を観戦するのが目的だ。

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取材日は昨年11月中旬。秋晴れの空の下をのんびりと歩くのもよい。 
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対戦カードはIBM BIG BLUE VS ノジマ相模原ライズ。

僕が応援するのはIBMのほうで、アメリカ人QBのケビン・クラフト氏がヘッドコーチを務めている。

約束の時間まではまだ少し余裕がある。スタジアムの外をうろうろ歩いていると売店らしきものを発見。

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やはり、アメフト関連のグッズを揃えているのだろうか。

しかし、中に入って驚いた。1952年の開場以降、しばらくはプロ野球の大洋ホエールズやロッテオリオンズが本拠地とした川崎球場が前身なのだ。 
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野球ファンにはたまらないお宝揃いですよ。

ギャラリーは閉鎖していたが、写真だけ撮らせてもらう。

というわけで、時間だ。看板娘にご登場いただこう。


看板娘、登場

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「Go! BIG BLUE!」。

こちらは、山口佳夏(かな)さん。「ビッグ ブルー チアリーダーズ(BIG BLUE CHEERLEADERS)」の一員だ。

2020年までキャプテンとしてチームを率いてきた。

ところで、現在は13時半。試合開始は17時なのに、こんなに早くからスタジアムに入るんですか?

「応援の際に使うボードやハリセンをトラックから出して仕分けしたり、いろいろと準備があるんですよ。さらに、ヘアメイク、着替え、体を温めるためのウォーミングアップ、トレーナーによる体のメンテナンスなどをやっているとあっという間に3時間半ぐらいかかります」。

とても丁寧な言葉遣いをする人だ。

さて、近くの喫茶店で休憩したのち、17時にスタジアムに戻る。いよいよ、試合が始まった。

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います、います。

見ていると応援には一定のスタイルがあるようだ。

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オフェンスのときは試合の展開を注視し……。

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ディフェンスに変わるとスタジアムの観客を鼓舞する。

ところで、チアはハーフタイムとかにだけ出てくるのかと思っていたら、2時間以上かかる試合中はワンプレイ、ワンプレイの間にずっとパフォーマンスを続けるのだ。しかも、苦しい表情は見せられない。

あとで、佳夏さんに聞いてみた。

「試合後は背中が曲がってしまうぐらいボロボロになるときもあります。

体力勝負ですが、とくに真夏は辛いですね。クーラーを付けないで練習したりなど熱中症対策はしていますが、直射日光を浴び続けて、2、3時間フィールドに立ち続けると試合後は頭が痛くなったりします」。

アメフトではチアもひとりの選手という捉え方をするそうだ。プレイの合間にパフォーマンスをして観客を楽しませる。

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そう、三者が一体となったファミリーなのだ。

試合は途中まで劣勢だったが、ディフェンスのときに得点を取るタイミングが到来。そこから一気に流れが変わり、見事な逆転勝利を納めた。

スタジアムの外に出ると、美味しそうなフードを販売するキッチンカーが並んでいた。

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一番奥の「串とんかつ」が人気のようだ。

なお、チアリーダーは皆、別に本業を持っている。佳夏さんは株式会社システナというIT企業でITサービスのアウトソーシングに関する業務を行う。役職者の主任として複数のプロジェクトをマネジメントしつつ、ITトレーナーとして、社内外のITスキルアップ研修の講師も担当しており、現在は「マネジメント強化」をテーマにした社内研修の講師として後進の育成にも力を入れている。

会社の写真を見せてくれた。

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シーズンに応じてガラッと様変わりする本社(東京都港区)のエントランス。

さらに、担当する企業の出向先にはアバターロボット「ugo TS-P」がいる。
 
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Mira Robotics社らが開発した次世代型警備ロボット。

さて、佳夏さんを推薦してくれたのは「マネジメント強化」研修で一緒に講師を務めている須藤百合香さん。

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いつも真剣に相談に乗ってくれるそうです。

「挑戦心を持って果敢に挑戦する姿はかっこいいんですが、一方で親しみやすい気さくな一面も。そんなギャップが素敵な方です。仕事で壁にぶち当たったときも、『大丈夫!!』と明るく励ましてくれたことが何度もあります」。

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社内研修の様子はこんな感じ。

 佳夏さんは東京・目黒区で生まれ育ったが、父親の仕事の関係で小学校時代はアメリカのニュージャージー州に住んでいた。 
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その頃の家族写真。

「アメリカ時代にミュージカルが好きになり、中でもダンスにいちばん惹かれたのは『キャッツ』。そうした経験が今のチア活動につながっています」。

海も大好きで、下の写真は昨年夏にBIG BLUE後援会会長・田崎 慎さんが所有する船でチア仲間と海釣りに行ったときのもの。

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「田崎さん作の鯛めしが絶品でした」。

ここからチアの話に戻る。先日はシステナのグループ会社、ProVisionに依頼してチア用のAR名刺も作ってもらった。バーコードを読み込むとチアリーダーの試合写真が浮き出る仕組みになっている。
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チーム・カラーの青と白を基調にしたデザイン。

「2019年の試合では、オープニングとハーフタイムにキッズチアリーダーたちと一緒にフィールドで踊りました」。

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全4チーム、総勢33名のキッズチアリーダーたちが選手にエールを送る。

そんなIBM BIG BLUEの今シーズンは準決勝敗退で幕を閉じた。しかし、「パールボウル2016」では見事、優勝を果たしている。来シーズンに期待したい。「Go! BIG BLUE!」。

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そのときの選手花道入場の様子。

今回の取材もいい話がたくさん聞けた。チアにも仕事にも全力投球の佳夏さん。最後に読者へのメッセージをお願いします。

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選手、観客、クライアント、すべてをHappyにしてください!

【取材協力】
IBM BIG BLUE
www.bigblue-football.com

システナ
www.systena.co.jp

「弊社の看板娘」(Vol.172)
飲食店で働く166人の“看板娘”をご紹介してきた連載がリニューアル。さまざまな企業や団体で働く女性にフォーカスする題して「弊社の看板娘」。仕事内容やプライベートについて鋭く切り込むとともに、「この人と一緒に働いて楽しい」と思っている推薦人にもご登場いただく。
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石原たきび=取材・文

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