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以前、「共感できる結婚の格言」についてリサーチしたが、その際に1位を獲得したのは、「子はかすがい」という言葉。いかにも夫婦関係にとって子供の存在が大きいかを表す結果となった。
そして、今回のテーマは「共感できる子育ての格言」について。子育てにどう向き合うかは人それぞれだが、みんなが共感できる言葉とは? 結婚5年目以上で子供がいる36~44歳の男性100人に聞いた(アンケート協力:アイリサーチ)。
1位は、親になって身にしみたあの格言
■父親たちが共感する子育ての格言TOP10
(全12項目から1~3位を選択。1位=3pt、2位=2pt、3位=1ptで集計)
1位 「子を持って知る親の恩」 113pt
2位 「千の蔵より子は宝」 97pt
3位 「蛙の子は蛙」 95pt
4位 「親の心子知らず」 69pt
5位 「馬鹿な子ほどかわいい」 65pt
6位 「乳狗虎を搏ち伏鶏狸を搏つ」 45pt
7位 「無い子では泣かれぬ」 44pt
8位 「我が子自慢は親の常」 33pt
9位 「寵愛昂じて尼になす」 26pt
10位 「袖の下に回る子は打たれぬ」 16pt
10位 「総領の甚六」 16pt
1位は、“自分が親の立場になって初めて、親の愛情深さやありがたさがわかる”という意味の「子を持って知る親の恩」。常々ありがたいとは思っていても、同じ立場になったからこそわかるものがある。その気持ちを胸に抱き、親孝行したいものだ。
2位は“子供は何よりも大切である”という意味の「千の蔵より子は宝」、これに続く3位は“凡人の子は凡人にしかならない”という意味の「蛙の子は蛙」がランクイン。なお、今回のリサーチでは母親100人の声も集計したが、TOP5は父親と同じ項目に。子供を持って身にしみることは、男女差ないようだ。
以下、上位1~5位に寄せられたコメントを併せて紹介しよう。
男女ともに、子供を持って親のありがたみを実感
【1位 「子を持って知る親の恩」】
「自分が小さいときの行動とまったく同じことを子供がしていて、両親はこんな気持ちだったのだと実感」(45歳、男性)
「私があまり多くを語らない子供だったので、親は何を考えているか分からなかったと思うが、まさに子供も同じタイプの人間で本心が掴めない。両親は大変だったろうと思う」(43歳、女性)
「親はありがたいものと思っていたが、自分が親の立場になるまでは十分理解していなかったと痛感している」(47歳、男性)
「若い頃よく終電を逃していたが、自分が親になり娘の帰宅が遅いとこんなにも心配なのかということを痛感。娘が嫁に行くまでは親の責任なのだと理解できた」(48歳、女性)
【2位 「千の蔵より子は宝」】
「子供が生まれて自分の命よりも大切だと思うようになった」(44歳、男性)
「お金があっても子供がいないと寂しい」(45歳、女性)
「優しい息子に育ってくれて本当にうれしいから」(43歳、女性)
「子供や家族は何より大切。
【3位 「蛙の子は蛙」】
「両親の悪いところをもれなく全部引き継いでいる……」(46歳、男性)
「自分はそうは思っていなくても、周りから似てると言われてドキッとする」(41歳、女性)
「何か欠点を見つけても、自分にも同じ欠点があるので仕方ないと思う」(42歳、女性)
「子供の言動や行動を見ているとそうだと感じる」(46歳、男性)
【4位 「親の心子知らず」】
「親がいくらかわいいと思っても、子供は自分の好きなように生きているから」(44歳、男性)
「親の気持ちなんて分からなくて当然だが、少しは聞く耳を持ってほしい」(43歳、女性)
「どんなに親が心配しても、まったく気にしない我が子を見て納得」(42歳、男性)
「嘘をつかないように育てたが、大学生になり嘘をつくことを覚えた息子。旦那が簡単に嘘をつくので遺伝か?」(48歳、女性)
【5位 「馬鹿な子ほどかわいい」】
「手がかかるほどかわいい」(46歳、男性)
「できの悪い息子だが、やはりかわいいものだから」(45歳、男性)
「兄弟の中で、できの悪い末っ子がかわいくてたまらない」(44歳、女性)
“子育ては自分育て”とはよく言ったもので、親になったからこその学びがある。楽しいことばかりではないかもしれないが、それ以上の喜びをもたらしてくれるのが子育ての醍醐味だろう。
苦悩も喜びも全部噛み締めて、オトーチャンを全うしたいものだ。
