「『テラスハウス』に入りたいと思ったのは、恋愛模様よりも、仕事の面を見て面白いなと思ったからです。例えば、グラビアって華やかなイメージだけど、裏ではみーこ(筧美和子)はすごく努力をしている。自分より若い子たちがこんなに頑張ってるんだっていう姿に興味が湧いて、一緒に生活したら刺激になると思ったし、自分は同世代とうまくコミュニケーションが取れないことにコンプレックスもあったんですよ。自分が変わるかもしれないと思って、入居することに決めました」
「オーディションに合格して、2日後にはあの家にいました(笑)」と語る“りなてぃ”。テラスハウスで暮らしたのは約半年間だったが、ミュージシャンとして手に入れたものは大きかったようだ。
「デビュー当時は、自分が歌うのが好きだからやっている、というところで留まっていた気がします。誰か聴いてくれたらラッキーだなって気持ちだったけど、今は聴きたいと思ってくれてる人に届けようという気持ちが強いです。テラスハウスのみんなに歌を聞いてもらって、一緒に歌って、一緒に音楽を楽しめたことが大きいんです。ギターを抱えてうずくまっていた私の心を、みんなが開いてくれたんです」
テラスハウスでは恋心が芽生えなかった住岡だが、5月に発売されたシングル『flavor』は、「ときめき」「恋に恋してる」といった歌詞が散りばめられたラブソングだ。このことについて住岡は、「確かに恋愛に関しては奥手ですけど、私にもこういう気持ちはあるんです」と、説明。
「初めてのデートにウキウキすることで、今まで過ごしてきた当たり前の環境が、キラキラしたものに見えてくる。でも、ホントに好きでホントに会えて嬉しい時って、明るい気持ちだけじゃなくて、ジワーっとくるようなせつない気持ちがあるよねってことも歌いたかったです。
と、歌に込めた思いを説明している。
◆『クイック・ジャパン』vol.114(2014年6月12日発売/太田出版)