結論から言えば合計は52回。これだけ印象に残っているフレーズなのに、連続ドラマ版では1度も登場しない回があったり、1回の放送が2時間から3時間にも及ぶスペシャル版でも、作中に1度しか出てこないことが珍しくなかったりと、基本的に純のナレーションがストーリーを進め、それだけに語りの量も多いわりには、意外と「~なわけで」は登場が少ない印象を受けます。
もうひとつ気が付くことは、「~なわけで」の登場が比較的に多い放送回の共通点。それは「12話」と「15話」が4回、「’92巣立ち」に5回も登場することを指しているのですが、これはすべて純が興奮している回だと思われます。
例えば「12話」はバター作りに夢中になったり、風力発電に成功したりと、うれしいことが多い回。「15話」は性の目覚めを描いた回で、涼子先生の胸から目が離せなかったり、町の女性の脚を見つめてしまったりと、純の興奮が隠しきれずににじみ出ています。そして最多回数の「’92巣立ち」では、純が童貞を失うくだりに集中的に登場。そういった特徴も判明しました。
◆ケトル VOL.41(2018年2月14日発売)