「高校では、いつも男5~6人で面白いことをやるグループにいました。『しりとりバドミントン』は、返せなかったら服を脱いでいくというルールで、最終的にはパンツ1枚になってましたね。ギャラリーってわけではないんですけど、『あいつらがまたバカなことをやってる』って見物する生徒がけっこういたんですよ」
現在はバラエティ番組に引っ張りだこの小峠だが、どうやら学生時代から人気者グループに所属していたよう。「人前で何かをやり、観る人を楽しませる」という芸人としての片鱗は、学生時代に培われたもののようだ。
「中高と遊びで組んでいた『アンダーザ・チェインドッグ』というパンクバンドでライブをやったり、文化祭ではクラスでコントをやったり、わりと目立つほうでした。女子にモテはしないけど、みんな僕のことは知っている、みたいな存在ですかね。この番組の生徒にたとえると、うーん、トーマスですかねえ。自分から目立とうとはしないけど、結果、目立っちゃうところが」
今で言うところの“リア充”的な学生生活を送っていたことを告白する小峠。その行動力は並大抵のものではなく、結果的に彼は高校を留年しているそうだ。その顛末を小峠はこう語っている。
「僕、高校をダブってるんですよ。
その先生には、卒業して3年ほど経った時に連絡したものの、「会おうと思えば会えるんだけど、お前がもうちょっと売れてから会ったほうが面白くねえか」と言われ、小峠はその言葉に感動したのだとか。「3年C組」の生徒の悩みに真剣に答える陰には、自身の貴重な経験があったようだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.139(2018年8月21日発売/太田出版)