自衛隊沖縄地方協力本部に所属する自衛官の20代男が発注書を偽造し不正に現金を得たとして詐欺容疑などで逮捕された事件で、自衛隊の警務隊が別の被害を巡る詐欺容疑で男を再逮捕していたことが13日、関係者への取材で分かった。同日、那覇地検に送致した。
関係者によると、同様の手口で現金を不正に得ていた疑いがあり、調べに対し容疑を認めているという。 複数の関係者によると、男は協力本部で会計業務を担っており、偽造した部隊名義の発注書を使って液晶テレビなどを複数発注し、自身で受け取った物品をリサイクルショップで現金化したとみられている。 関係者によると虚偽発注は複数件に上り、一眼レフカメラなども多数あるという。これまで容疑が固まった被害額の合計は約240万円。他にも被害の訴えがあるといい、さらに被害額が膨らむ可能性がある。 関係者によると、事件は発注先の業者から「代金が支払われていない」との訴えで発覚した。
警務隊は11月20日、男を虚偽公文書作成・同行使と詐欺の各容疑で逮捕したが、送検後の今月11日、別の容疑も固まったとして再逮捕した。 自衛隊は今後の捜査結果などを踏まえて男の懲戒処分を検討するという。 陸上幕僚監部は「調査中」として認否を含めた詳細を明らかにしていない。
会計業務担う自衛官 詐欺容疑で再逮捕 沖縄地方協力本部に所属...の画像はこちら >>