第22回男性舞踊家公演「飛輪(ひりん)の舞」が4月6日午後5時から、那覇市久茂地のタイムスホールで開かれる。2人の姉妹が親のあだ討ちを果たすまでを描く組踊「姉妹敵討」や那覇大綱挽(ひき)を題材にした「綱挽口説」などを上演する。
主催は沖縄タイムス伝統芸能選考会入賞者などの男性舞踊家でつくる「飛輪の会」(島袋光尋会長)。共催は沖縄タイムス社。
 「姉妹敵討」は、女性があだ討ちをするという組踊では珍しい設定で、登場人物も多い作品。指導も担当する島袋会長は「今、取り組んでおかないとできなくなる作品だ」と語る。姉役の佐辺良和と妹役の嘉数幸雅も来場を呼びかけた。
 「姉妹敵討」のあらすじは次の通り。
謝名大主(川満香多)が伊佐浜で月見をしているところへ、2人の姉妹(佐辺、嘉数)が潮をくみに来る。謝名大主は2人を見初め、そばに置きたいと所望するが、それを断った父親(金城陽一)を殺す。姉妹は湧川の按司(真境名律弘)の元でなぎなたの修行を積み、あだ討ちを果たす。
 入場料は前売り2500円、学生は千円。問い合わせは同会事務局、電話050(6879)2277。