今回対象となったのは、中学校在籍中に同会の奨学金に申請した人数。高校入学後に申し込める枠もあり、申請者は今後さらに増える見込みだ。
物価高に伴う生活困窮世帯の増加や、育英会の高校奨学金が「貸与・給付一体型」から全額給付型に移行したことが背景にあるという。
全国でも申請者が1800人と1988年の発足以来最多で、半数を超える985人を採用することができなかった。
同会九州エリア担当の松永響さんは「支援が手厚くなった一方で全員を採用できない苦しさもある。学生に進学をあきらめてほしくない」と募金への協力を訴えた。
あしなが学生募金事務局の沖縄ブロックマネージャーを務める親川成(じょう)さん(20)は、自身も高校2年の時に病気で父を亡くし、あしなが奨学金を利用して琉球大学に通う。「同じ状況にある学生に、夢をもってもいいんだよと伝えてあげたい。そして多くの人にこの現状を知ってもらいたい」と語った。
県内では27、28の両日、国際通りのれん街前で正午~午後6時に街頭募金活動を実施する。