幼少期は貧しく、畑の野菜などを売って暮らしていた。古里に戻って風景を眺めていると、そんな思い出がよみがえった。今回、同級生の縁で図書室に寄付することになり「中学から島を離れて苦しい中でも周りの優しさに助けられた。
寄付の目録を受け取った寺村有美恵町教育長は「巣立っていく子どもたちが島を誇り、心の支えになれるように育てていきたい」と感謝した。糸数健一町長も「東さんは読書することが特別だった時代を生きた世代。多額の寄付も非常に感謝したい」と述べた。
孫の常二さん(7)、息子の淳一さん(44)もその子さんと一緒に島を訪れた。淳一さんは「母の願いがかなって良かった」と喜んだ。