沖縄県浦添市議会(比嘉克政議長)は4月19日、全議員を対象としたハラスメント研修会を開いた。沖縄大学の宮城公子名誉教授=写真奥=が講師を務め、ジェンダーの視点からハラスメント問題を捉える重要性を強調。
「社会にこうあってほしいという気持ちに男性中心社会のマジョリティーとしてのゆがみがないか問い直してほしい」と訴えた。

 宮城さんは「ジェンダー平等に関して日本は遅れている」と指摘。その上で、無意識の偏見や思い込みが相手を傷つけていないか考える想像力を育ててほしいとし、自ら問い直すことが「多様性やジェンダー平等と共にハラスメント防止につながる」と述べた。
 研修会は、昨年9月に設置されたハラスメント調査対策特別委員会からの申し入れを踏まえて開催。開会あいさつで比嘉議長は「ハラスメントは人の尊厳や人格を傷つけるだけでなく、組織の人材の流出や生産性の低下にもつながる」とし、研修を通して意識を高めるよう呼びかけた。(浦添西原担当・新垣玲央)
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