起訴状などによると、被告は昨年9月16日午前3時40分ごろ、制限速度50キロの国道58号を80キロ近く超過したスピードで走行し、事故を起こした。
被告人質問では「友人から日産のスカイラインを借りて運転し、速度が出て興奮した」と語った。普段運転しているのは軽自動車だという。事故前に巡回中の警察官から速度超過で警告を受けたが「スピードメーターに特に注意を払っていなかった」と話した。被害者に対しては「心から謝罪したい。恥ずかしい行為をした」と述べた。
検察側は「事故は起こるべくして起きた。自己中心的で悪質。厳しい処罰が必要だ」とし、懲役2年2月を求刑した。弁護側は「非常に悪質と言わざるを得ないが、被害弁償に努めており、免許停止や基地外に出られない行動制限など社会的制裁も受けている」として執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は今月23日に言い渡される。