昨年10月、糸満市内の公園で遊んでいた8人は、柵に足が挟まって身動きが取れなくなっている男性を発見した。
気温30度を超える真夏日だった。暑さでぐったりしている男性のため、警察や消防が到着するまでの間、児童らは並んで日影をつくり、クッションを枕代わりにして寝かせるなどした。さらに、近くの自動販売機で水を購入し、男性の額に当てるなど手厚いケアを続けたという。男性は駆け付けた警察官と救急隊員により搬送され、一命を取り留めた。
感謝状を手渡した吉元隆署長は「勇気を持って行動したことは素晴らしい。地域のつながりが生み出した共助の精神を感じた」とたたえた。
男性に水を購入した仲田恵さん(9)は「困った人がいたら助けてあげるということを学校で学んでいた。みんなで協力して助けることができてほっとした」と笑顔を見せた。
感謝状を贈られたその他の児童は次の通り。(敬称略)
富川出雲(12)、又吉香菜(11)、又吉結那(9)、赤嶺詠翔(10)、村井湘和(11)、新垣優空(11)(社会部・垣花きらら)
(写図説明)糸満署の吉元隆署長(後列左)から感謝状を受け取った潮平小学校の児童たち=12月25日、糸満市・潮平小学校