【糸満】糸満署は12月25日、市内の公園で柵に足が挟まって動けなくなった男性を救出したとして、潮平小学校に通う3~6年の児童8人に感謝状を贈呈した。
 昨年10月、糸満市内の公園で遊んでいた8人は、柵に足が挟まって身動きが取れなくなっている男性を発見した。
比屋根湊士さん(11)は柵の裏側に回り、男性の足を押すなどして救出。4人が西崎交番に助けを求めた。
 気温30度を超える真夏日だった。暑さでぐったりしている男性のため、警察や消防が到着するまでの間、児童らは並んで日影をつくり、クッションを枕代わりにして寝かせるなどした。さらに、近くの自動販売機で水を購入し、男性の額に当てるなど手厚いケアを続けたという。男性は駆け付けた警察官と救急隊員により搬送され、一命を取り留めた。
 感謝状を手渡した吉元隆署長は「勇気を持って行動したことは素晴らしい。地域のつながりが生み出した共助の精神を感じた」とたたえた。
 男性に水を購入した仲田恵さん(9)は「困った人がいたら助けてあげるということを学校で学んでいた。みんなで協力して助けることができてほっとした」と笑顔を見せた。
 感謝状を贈られたその他の児童は次の通り。(敬称略)
 富川出雲(12)、又吉香菜(11)、又吉結那(9)、赤嶺詠翔(10)、村井湘和(11)、新垣優空(11)(社会部・垣花きらら)
 
(写図説明)糸満署の吉元隆署長(後列左)から感謝状を受け取った潮平小学校の児童たち=12月25日、糸満市・潮平小学校
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