沖縄県名護市と沖縄総合事務局北部国道事務所は15日、市民会館中ホールで、名護漁港周辺の交通ターミナル整備計画を議論する「第3回名護市総合交通ターミナル検討部会」を開いた。ターミナルは名護漁港敷地内と、国道58号を挟んだ市街地での整備を想定。
路線バスやコミュニティーバスなどが乗り入れする交通機能と、飲食や物品販売をする交流施設を備え、海抜が低い周辺地域で津波などから垂直避難ができる防災拠点にする。
 市はターミナル整備と並行し、漁港と名護十字路を結ぶ県道71号の通りを「シンボルロード」として再開発し、ターミナルを起点に市街地に人を呼び込む構想も練っている。
 今後、市内の商業施設などで市民の意見を募り、4回目の検討部会で施設配置計画案や、ターミナルの整備イメージなどを示す予定。
 委員で、東京大学大学院工学系研究科の羽藤英二教授は、防災機能を持ち交通機関が集まるターミナルは、防災や交通渋滞の面で重要な役割を果たせる可能性があると評価。
 その上で、北部豪雨やテーマパークの渋滞対策を念頭に「トイレ設備や駐車機能、滞在滞留機能を強化するべきではないか」と提起した。(北部報道部・松田駿太)
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