戦後80年に合わせ、県議会は17日、甕(かめ)に泡盛を仕込む「古酒甕造り」をした。泡盛を含む日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことも記念した催し。
県議全47人が平和への願いを込め、県内41酒造所の泡盛を五斗甕に注いだ。 

泡盛を記念の甕(かめ)に注ぐ県議会議員ら=17日、県議会棟

 中川京貴議長は「平和の尊さを改めて認識し、未来への希望を胸に手を携え議会として使命を果たす」とあいさつした。甕は議長応接室に置き、4年おきに仕次ぎして育てる。
 
 甕を寄贈した県酒造組合の佐久本学会長は、沖縄戦で古酒のほとんどが失われてしまった歴史を踏まえ「100年古酒は平和の証だ。議会には千年、2千年古酒を造る気持ちで育ててほしい」と話した。
 2009年に県議会開催100年を記念して仕込んだ古酒甕に泡盛を継ぎ足す「仕次式」もあった。(政経部・大川藍)
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