2022年7月に沖縄県金武町伊芸の民家で勝手口のガラスが割れ、弾丸の中心部にある「弾芯」が落ちていた事件で、県警は23日、容疑者不詳のまま器物損壊の疑いで那覇地検に書類送検した。米軍基地への立ち入り調査も実施したが、特定には至らなかった。

 県警によると22年7月6日、金武町伊芸の民家の勝手口のガラスと網戸(3万9千円相当)が破損し、現場から弾芯が見つかった。弾芯は長さ5センチ、直径1センチ。弾芯の外側を覆う「ジャケット」は外れていた。鑑定の結果、重機関銃のものと判明したという。
 当時、恩納村内の米軍キャンプ・ハンセン訓練場「レンジ7」で射撃訓練が実施されており、県警は米軍が発射して跳弾した可能性も視野に捜査。基地内に立ち入り調査も実施した。
 だが、特定することはできず、米軍は「米軍由来とは考えにくい」と回答。県警は器物損壊事件の3年の時効が迫り、容疑者不詳で書類送検した。
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