ダンゴムシの脚は14本に対し、ヒメマルゴキブリ属は6本。沖縄県内全域に加え、鹿児島県から台湾にかけ広く分布している。体長は10~15ミリほどで木の上でよく見つかるという。
柳澤さんらが2024年、ヒメマルゴキブリ属のゴキブリ約70匹の形態観察とミトコンドリアDNAを解析したところ、2種が混在していることが判明。知られていなかった種を「ペリスファエルス・ホライアヌス」として新種記載した。和名はヒメマルゴキブリを対応させた。
新種はもう一つの種に比べて雌の成虫の頭部の上半分が暗赤色で、腹部の背面の穴の数も異なっているという。論文は同学会の学術誌「Japanese Journal of Systematic Entomology」に記載された。
(社会部・塩入雄一郎)