県が3月に定めた「県こども・若者計画(未来のおきなわっこプラン)」への理解を深め、子どもや子育て世代に優しい社会づくりを進めることが目的。スペシャルゲストとして沖縄アクターズスクールの牧野アンナ取締役最高執行責任者(COO)が講演した。
牧野さんはダンスなど自身の指導経験を踏まえ、子どもたちの才能を開花させることについて意見を述べた。「大人が何でも教えてしまうと、子どもたちは自分で考える必要がなくなってしまう。与えられたことを上手にこなすだけで、自分で何がしたいかが分からなくなる」と指摘した。
「才能とは、何かを好きになって夢中になり、継続して努力できること。指導なんて必要なく、もっとやりたいと思わせる環境をつくっていくことが私の仕事だ」と語った。
失敗や間違いを怖がる子もいるが、「間違いは伸びしろがあるということ。親は子どもが失敗しないよう、例えば忘れ物をチェックする場合があるが、これは失敗するチャンスをつぶしているのと同じ」と強調した。
その上で「自分で考え、失敗し、恥をかき、一つ学んで大きくなれる環境をどうつくっていくか。レールを外れても大丈夫なんだよと、大人が支えてほしい」と呼びかけた。
他に沖縄大の学生も登壇し、フィールドワークで学んだことを発表し、子どもや若者の参画を促す提案を行った。