2024年の沖縄県内の職場の定期健康診断で、何らかの異常が見つかる「有所見率」は、前年比0・1ポイント減の70・7%だったことが沖縄労働局のまとめで分かった。健康長寿・沖縄の復活に向け、9日に県庁で開かれた同局や県、県医師会などの5者協定本会議で柴田栄二郎局長が報告した。


(資料写真)沖縄県

 有所見率の減少は2年連続。昨年に引き続き全国ワースト2位で、秋田県の73・5%が最も高かった。ただ、全国平均の59・4%と比べると依然として高い水準にあり、「健康経営」のさらなる推進に向けて課題を残した。

有所見率の推移

 健診項目別では、コレステロールなどの血中脂質が39・9%で最多。次いで血圧25・4%、肝機能24・2%と続いた。業種別にみると、製造業が80・3%、運輸交通業76・8%、建設業75・0%などが高かった。
 この他、5者協定本会議では働き盛り世代の高血圧対策に関する意見が相次いだ。
 県医師会の田名毅会長は日本高血圧学会のガイドラインが6年ぶりに改訂されたことを説明。75歳以上の高齢者を含め、治療目標が一律に最高血圧130未満、最低80未満となったとし、「高血圧を見逃さないよう家庭や職場で取り組んでほしい」と呼びかけた。(社会部・下里潤)
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