【名護】名護市スポーツ協会は27、28両日、第2回オリンピアンによる水泳教室を同市B&G海洋センタープールで開催した。27日は2000年のシドニー五輪400メートルメドレーリレー銅メダリストの田中雅美さんが、市内外から集まった小中学生に泳ぎ方の基礎を伝授した。

 田中さんが持参した銅メダルを見せると、子どもたちや保護者から「わあ!」と歓声が上がった。実際にメダルに触れると、より参加者の目が輝いた。
 田中さんは泳ぐ時の姿勢について「体がぐにゃぐにゃしないように、頭からお尻まで1本の棒が貫いているのをイメージしてみて」と、丁寧に解説。「けのび」の姿勢をする時は腕を耳の後ろに付けて「魚のサンマみたいにできるだけ細くするのと、おなかにぎゅーって力を入れるのを意識して」とアドバイスした。
 クロールの練習では「遠くの水をつかんでみて」と具体的に伝えると子どもたちもすぐに実践。「そうそう、良い感じ」と笑顔で一人一人に声をかけた。
 3歳から水泳を始めたという那覇市立小禄南小4年の南谷一護(いちご)さんは「平泳ぎのこつを教えてもらった。体の動かし方について学ぶことができた」と話した。
 田中さんは取材に「泳ぎが速くなるには日頃の練習を積み重ねていくことが大事。ついつい良いタイムを狙うことを一番に考えてしまいがちだけど、子どもたちには楽しむことを忘れずに挑戦を続けてほしい」と語った。(北部報道部・大庭紗英)
「サンマみたいに細く」 五輪銅の田中雅美さんが水泳教室 沖縄...の画像はこちら >>
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