沖縄県那覇市の首里城公園で1日、2026年の幕開けを祝う「新春の宴」が始まった。雨天のため、予定していた琉球王国時代の正月儀式「朝拝御規式(ちょうはいおきしき)」の一部再現は中止となり、代わりに国王と王妃が民衆の前に姿を現す「出御(しゅつぎょ)」が行われた。
他にも御座楽(うざがく)の演奏などさまざまな催しが行われ、訪れた家族連れや観光客が琉球王国の文化を堪能した。

「新春の宴」で行われた国王と王妃の出御。後ろには復元が進む首里城正殿の外観が見える=1日午前、那覇市の首里城公園
 「出御」では、一般公募で選ばれた国王と王妃役の2人が赤を基調とした鮮やかな衣装で奉神門(ほうしんもん)前に登場。来場者が次々とスマホやカメラで写真に収めていた。
 静岡県から母の山崎和子さん(85)と訪れた新海由美子さん(53)は「すてきな衣装を見られて良かった。琉球王国という一つの国があったことを感じた」。御座楽の演奏を聴いた糸満市の間結(あいだ・ゆう)さん(7)は「いろいろな楽器があってすごかった」と笑顔を見せた。
 新春の宴は3日まで。朝拝御規式は2日午前10時、11時、正午の3回(各約15分)を予定している。その他、琉球芸能の上演もある。3日は国王と王妃の出御が行われる。詳細は首里城公園ホームページ(https://oki‐park.jp/sp/shurijo/event/9724)から。

 2019年の火災から復興が進み、6年ぶりに正殿の外観が現れてから初めての正月となった。那覇市首里山川町の男性(54)は「今秋に正殿の完成を予定しているので家族で来た。復興が進んできれいになっている。皆さんからの寄付や職人さんの力があってこそ復興できたと思う」と語った。
 正殿の工事エリアは4日まで一般向けに特別公開される。首里城公園の奉神門と正殿の間にある御庭の一部で、通常は立ち入れない区域。2、3の両日は午後1時から6時、4日は午前8時半から午後6時。有料エリアの入場料金で見学できる。
 
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