東京・日比谷で開催中の「日比谷フェスティバル」(5月6日まで)で29日、劇場ショーケース「ステップショー」のプログラムとして、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』よりワンドダンスのパフォーマンスが劇場外で初披露された。ホグワーツ魔法魔術学校の生徒たちを演じるキャストが、まるで杖に操られているような動きと息のあったフォーメーションダンスを見せ、ギャラリーを沸かせた。

 ハリー・ポッターの次男アルバス・ポッター役の福山康平は「普段は(客席が)真っ暗なんですよ。緊張した。(観客の)顔が見える、見える」と、青空の下でのパフォーマンスに大興奮の様子だった。

 続いて、ステージには7月からハリー・ポッター役で出演する平方元基と吉沢悠が登場。平方は「(これまでハリー役を演じた)それぞれの役者の思いやキャラクタライズされたハリー・ポッターがあったので、僕も自信をもって、自分が歩んできた道、人生を役に乗せて、自分らしいハリー・ポッターをお届けできたら」と意気込みを語った。

 吉沢も「この機会は大事なチャンスだと思って、しっかり務めたい。イギリスでハリーを演じている方とおはなしする機会があって、そこで言われた『あなたのハリーをやるのが一番だから』というひと言が背中を押してくれた」と話していた。

 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンと共に舞台のために書き下ろした「ハリー・ポッター」シリーズ8作目の物語。小説の最終巻から19年後、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子アルバスの関係を軸に新たな冒険が描かれる。舞台演出と俳優の演技で生み出される“魔法”も大きな見どころとなっている。