Kis-My-Ft2横尾渉が2日、東京・新宿御苑前のシアターサンモールで行われた山本試験紙の舞台『ピクトグラム』のゲネプロ&取材会に参加した。

 山本試験紙は、映像ディレクターの杉本達氏と舞台演出家の倉本朋幸氏による演劇・映像という表現にとらわれずW演出で実験的で挑戦的なことを行うユニット。
台本を読んだ印象を問われた横尾は「まず読みまして、1回伏せました(笑)。引き出しに入れて、2~3日は読むのをやめようと思ったぐらい難しい作品」と明かす。「けいこに入る前までは、どういうことになるか不安で不安でたまらなかった。でも、仲間たちを見た瞬間に、これは安心して任せられる。頼っていこうと思いました」と笑顔で宣言していた。

 吉田電話によるとけいこで「みんな、ボロボロです(笑)。
日常生活で使わない筋肉を使った」と苦笑い。横尾は「故障者がね…」と明かす。誰かは伏せられたが横尾は「いい休みをもらいました」とし、倉本氏も「すみません。打ち上げで横尾さんに怒られるのは確定しています(笑)」とするなど、ほぼ誰かをオープンにし、笑いを誘った。

 横尾にとって、久しぶりの舞台出演。「始まる前、お話をいただいた時から緊張し始めました。
でも、皆さんの顔を見て、けいこをしていくうちに安心感が自分の中で出てきた。助けてくれると思っていますし、勉強になります」と振り返る。本読み直後から台本を外していたそうで、横尾は「なんだ、このバケモノ集団は?」と驚いたそうだが「智順さんが『もっとバケモノがいるから』と。津村(知与支)さんがバケモノすぎて。けいこ期間は違う舞台の本番中だったんです。その時から(せりふを)入れ始めたみたいで。
僕らが1週間ぐらいけいこをした後に参加したんですけど、その時から台本なしでやっていた。ド肝を抜かれました。どのけいこでも1番早く来ていましたし、けいこをなさっていた。その背中を見てやらなければいけないなと思いました。皆さんから芝居を教わってよかったなと思います」としみじみと口にした。

 最後に横尾は「今回の作品は過去の話ではありますけど、よくよく今も現在進行形のこと。
もしかしたら今から始まる方もいる。内容が違っても同じような感覚になる方もいると思う。これを見たことがきっかけで何かを感じてもらって、周りにうまく伝えてもらいたい。時事のネタ、ニュースを、この舞台を見て捉え方が変われば。何か1個でも持ち帰ってくれたら」と呼びかける。そして「けがなく。
声も張るので喉を潰さないようにケアして助け合いながら千秋楽を迎えられたら」としていた。

 取材会には、生田麻里菜、智順、津村知与支、細井じゅん、安川まりも参加した。

 舞台『ピクトグラム』は、7日まで同所で。

■『ピクトグラム』ストーリー
『革命』の名の下に仲間を制裁したあの悲劇。
『救済』の名の下に他者を排除しようとしたあの悲劇。
過去、実際に起こった二つの悲劇をモチーフに「その時、なぜ若者たちは熱に犯されたように熱狂したのか?」、「その熱狂の中、彼らを突き動かした物は何だったのか?」、「その熱狂の中、彼らは立ち止まり 自身を振り返る事は出来なかったのか?」をそれぞれ脚本化。


いまの常識に照らし合わせれば信じられない悲劇。繰り返していけない悲劇。しかし、あの時と同じように若者が熱狂した原因の種は現在にもあるのではないか?我々は、いつあの時のような熱に犯されるか分からない…。