同作は、人生に悩む医者と余命宣告された患者の2人が「人は何のために生き、何を残すのか」という永遠の問いを求めながら各地をめぐるヒューマンドラマとなっている。
北川悦吏子氏の作品に出演するのは、『オレンジデイズ』(TBS)以来20年ぶりという妻夫木は「もう20年前だ!」としみじみ。北川氏は「(オレンジデイズ以降も親交があり)ご飯を食べた時は、変わらないと思ったんですけど、完パケを見たら『オレンジデイズ』の時良さと今回の妻夫木の良さは変わっていないんです。だけど、歳を重ねて、大人になった方が、ピュアでやさしい感じの良さが浮き彫りになってくる。歳を重ねた方がその良さが見えることがあるんだなと思いました」とかみしめるように話した。
これを受けて、妻夫木は「そう思っていただいて光栄です。なかなか若い自分を知っていただいている方と、またお仕事をやるっていうことはないので。
最後のあいさつで、妻夫木は「僕はこのドラマに参加させてもらって、自分と向き合い、作品と向き合い、命と向き合って、本当にいろんなものを得ることができたと思っています。命がなくなる、死っていうのが、なんとなく何かを失うもののようなイメージが、どこか僕自身あったんですけれども、もしかしたら残される側の人たちは、死っていうものによって生かされていくっていう力になるっていう部分もあるんじゃないかなと、そういう勇気を与えてくれるドラマになっていると思います」と熱弁。
その上で「本当に小さな幸せが、いっぱい転がっているはずなんですよ。
会見にはそのほか、渡辺謙、原田知世、杉野遥亮、大政絢も出席した。