俳優の上白石萌音が主演するテレビ朝日ドラマプレミアム『霊験お初~震える岩~』が、きょう4日午後9時から放送される。宮部みゆき氏の傑作時代小説を実写化した今作で不思議な力=“霊験”を宿したヒロインの町娘・お初を演じる上白石と、草食系の武士・右京之介を演じる京本大我からメッセージが到着した。


 時は、享和2(1802)年。ある出来事をきっかけに、普通の人間には見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる不思議な力=霊験に目覚めた一膳飯屋の看板娘・お初は南町奉行・根岸肥前守鎮衛(坂東彌十郎)からの依頼で、与力見習いの右京之介とともに “死人憑き”事件を調べることに…。一度死んだ男がよみがえったという、にわかには信じがたい事件だが、その直後、死人憑きの犯行と思われる連続殺人が発生する。

 そしてお初と右京之介の前にさらなる謎が…。なんと約100年前、『忠臣蔵』の物語の発端を作った赤穂藩主・浅野内匠頭が切腹した庭に置かれた岩が、夜ごと鳴動しているという。これらの謎は絡まり合い、次第に大きなうねりとなって『忠臣蔵』の奥底に秘められていた悲しくも切ない夫婦の物語へとつながっていく。
“時代劇の聖地”東映京都撮影所スタッフが培ってきた撮影技術にVFXをプラスし、これまでにない時代劇を作り上げている。

 上白石×京本が演じる凸凹バディ、お初と右京之介は不可解な連続殺人の謎を解くことができるのか。2人がたどり着いた、知られざる『忠臣蔵』の真実とは。

■キャストコメント

▼上白石萌音

この『霊験お初~震える岩~』は、人の“思い”が時を超えてあらわれる…という物語。人の心とは何なのか、そして思いはどんなふうに伝わっていくのか、とてもリアルに描かれています。非科学的な事件も多々起きますが、“本当にこういう不思議な世界があるのかもしれない”、“人間の強い思いは時空をも超えてしまうのかもしれない”と感じさせられる作品でした。

また、このドラマは、お初と右京之介がどんなふうに自分の人生を生きていくのかが描かれた物語でもあります。ぜひ多くの方にご覧いただき、ちょっとでも心を健やかに、まっすぐに保つためのヒントみたいなものを見つけていただけたらうれしいなと思います。

▼京本大我

僕が演じる右京之介しかり、この作品の登場人物は不器用なキャラクターが多いんです。それぞれが自分の生き方や大切なものを守るため、逃げずにもがいている…。もがいたからこそ生まれてしまった悲劇もあり、それぞれの不器用さがいろいろな事件や現象につながってしまうんですよね。
そして、右京之介は葛藤を抱えながらも自分の生きる道を探していく…という役どころ。
みなさんもご自身と重ね合わせて、生き方や人生について改めて考えてもらえたらいいなと思います。
若い世代のみなさんの中には時代劇に触れたことがない方もいらっしゃると思いますが、この作品は物語の世界に入り込みやすい要素がたくさん詰まっているので、初めて時代劇を見るのにピッタリだと思います。ぜひご覧ください!