東京メトロ(東京地下鉄株式会社)は2日、現金などの遺失物を駅員が着服していた事実が判明したとして謝罪、経緯を説明した。

 公式サイトで「駅社員による遺失物着服について」として広報発表。
「当社駅社員が、業務期間中にお忘れ物検索システムを悪用し、遺失物(現金等)を着服していた事実が判明いたしました。遺失物に関する職務権限を悪用した当該行為は、鉄道従事員としてあるまじき行為であり、お客様をはじめ関係の皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」とつづった。

 同社によると、この駅社員は「鉄道本部営業部 飯田橋駅務管区 20歳代 男性」。業務時間中に検索システムで遺失物を検索。そして4月28日午前11時10分ごろ、遺失者になりすまし、現金約16万円が入った遺失物を不正に着服したという。返還対応時に挙動に不自然な様子が見られたため、発覚した。
また、同様の手法で、少なくとも6件の着服が確認された。

 2日現在までに計6件、現金23万5458円、財布やキーケースなどの貴重品類の着服が判明した。同社は「社内規則に則り厳正に処分します」とした。