昨年4月に中国で公開されたジャッキー・チェン主演の映画『ライド・オン』(5月31日公開)より、本編映像が解禁となった。ジャッキーと言えば、コミカルでテンポよく飽きさせないアクションが特徴的で、本作でもその期待を裏切らないアクションシーンがてんこ盛り。その一端を見ることができる。

 本作でジャッキー・チェンが演じるのは、かつて香港映画界伝説のスタントマンと言われたルオ・ジーロン。ケガをきっかけに第一線を退き、現在は借金取りに追われながら中国の撮影所に住み込み、愛馬チートゥとエキストラなどの地味な仕事をこなす日々を送っていた。

 解禁となったシーンは、ルオ(ジャッキー・チェン)が、ダミー(アンディ・オン)が率いる大人数の借金取りにとり絡まれてしまう場面。借金のカタに愛馬・チートゥが連れていかれる危機に瀕し、ルオは愛馬を守るため、借金取りたちと戦うこととなる。

 一対多数として、敵に圧倒的アドバンテージがあるにもかかわらず、丸テーブルや椅子を駆使して敵を翻ろう。その場面は、『プロジェクトA』や『奇蹟/ミラクル』など、過去のジャッキー映画で楽しませてくれたおなじみのアクションを彷彿とさせるものばかりだ。

 激しいアクションシーンの中で、頭をぶつけて痛がったり、借金取りのダミーが食べ物で足を滑らせて悲痛な声をあげたりと、テンポのいい戦闘とユーモアが混ざった緩急のあるアクションシーンに、心揺さぶられるジャッキー映画ならではの魅力がつまっている。

 さらに、今作の相棒である愛馬・チートゥも強力な後ろ蹴りで借金取りを倒していく。本映像のラストにはルオとチートゥが息の合わせたコンビネーションで大キックを披露する。

 同シーンのほかにも、馬と息を合わせて演技をすることが多かった本作の撮影は一筋縄ではいかなかったという。撮影現場では馬に足を踏まれ腫れあがることや、ジャッキーの鼻にぶつかり、あわや大けがを負うところだったようだ。そんなジャッキーは、馬自身に慣れてもらうために、カメラが回っていないところでも馬に寄り添い、エサを食べさせるなどして、現場で徐々に馬との絆を深めたと語る。慣れ親しんだジャッキーアクションに加え、監督のこだわりでもあり、いまだ見たことのないジャッキーと馬との共演にも注目だ。

 なお、本作の公開初日から入場者プレゼントとして、『ライド・オン』プレミアムカードの配布が決定(数量限定)。ルオとチートゥのヒストリーが描かれた特別デザインとなっている。本作の鑑賞後にも、作品を思い返すことができる貴重なプレミアムカードだ。