本作は小説を“書けなくなってしまった”おしゃべりなベストセラーミステリー作家・黒羽ミコ(篠原)と、事件を“解けなくなった”自己評価高めのエリート刑事・森野徹(バカリズム)という互いにイップスを抱えた2人が、事件を解決していくミステリーコメディー。絶不調なバディが補い合い、小気味よい会話劇を繰り広げながらコミカルタッチに犯人を追い詰めていく。
村上が演じる皇真白(すめらぎ・ましろ)は、元フィギュア日本代表でワールドフィギュア2連覇の実績もある天才フィギュアスケーター。現役時代は、フィギュア界に革命的な実績を残したことで “氷上のジャンヌダルク”という異名で呼ばれていた。
現在は現役を引退し、真白も逸材と認める倉科吹雪(青山凌大)のコーチを務めているが、吹雪からはコーチ契約の解消を言い渡されている。
複雑な感情から殺人に手を染めてしまう役を演じる村上は、3歳からアイススケートを始め、2009年のジュニアグランプリファイナル、2010年の世界ジュニア選手権で優勝。2013年の世界選手権では4位、2014年の四大陸選手権で優勝し、同年ソチ五輪日本代表に選出された。現役引退後はアイスショーへの出演や解説・振付・後進の育成に努めるほか、『めざまし8』(2021年~、フジテレビ系)にコメンテーター出演するなど、タレント活動も開始した。
■村上佳菜子コメント
――実際に演じてみての感想、自身の役についての印象。
「オファーをいただいた瞬間びっくりしました。うれしい気持ちと私にできるかなぁという不安な気持ちと両方ありました。自分の本来のキャラとは異なる、少し大人で凜(りん)としたイメージの真白ですが、スケートに対する愛など、私自身と変わらない部分もありました。同じ“表現”でも、スケートとドラマでは全く違う表現力が必要で、皆さんにはご迷惑をかけてしまったと思います。
――撮影を通して感じた『イップス』の見どころ。
「絶対にやってはいけない…だけどそんな中にも、笑っちゃう場面や共感してしまう場面、そして感動も…。色んな感情が生まれるドラマだなと改めて感じました。私はドラマ出演がほぼ初めてでしたので、その世界観を壊していないか少し心配もありますが、オンエアを見るのがとても楽しみです!」