俳優の篠原涼子とお笑いタレントのバカリズムがW主演するフジテレビ系金9ドラマ『イップス』(毎週金曜 後9:00)の第7話(24放送)に、プロフィギュアスケーターの村上佳菜子が出演することが17日、決定した。ソチ五輪や世界選手権で数々の輝かしい実績を残してきた村上が、自身の経歴と重なる元フィギュアスケーターのコーチ役として登場し、手塩にかけて育てた教え子を色仕掛けで奪った美人コーチをあやめる役に挑戦する。
連続ドラマとしては2作目、同局の連続ドラマは初出演となる。

 本作は小説を“書けなくなってしまった”おしゃべりなベストセラーミステリー作家・黒羽ミコ(篠原)と、事件を“解けなくなった”自己評価高めのエリート刑事・森野徹(バカリズム)という互いにイップスを抱えた2人が、事件を解決していくミステリーコメディー。絶不調なバディが補い合い、小気味よい会話劇を繰り広げながらコミカルタッチに犯人を追い詰めていく。

 村上が演じる皇真白(すめらぎ・ましろ)は、元フィギュア日本代表でワールドフィギュア2連覇の実績もある天才フィギュアスケーター。現役時代は、フィギュア界に革命的な実績を残したことで “氷上のジャンヌダルク”という異名で呼ばれていた。

 現在は現役を引退し、真白も逸材と認める倉科吹雪(青山凌大)のコーチを務めているが、吹雪からはコーチ契約の解消を言い渡されている。
真白自身は、あと少しで才能が開花するところまで成長している吹雪の指導を続けたいと思う一方、吹雪は美人コーチの奥森美音(清水くるみ)の色仕掛け指導にハマっていた。手塩にかけて育てた吹雪を大切な作品だと思っていた真白。自分以外には吹雪を育てられないと、フィギュアスケーターとしての彼を大切に思う繊細な役どころだ。

 複雑な感情から殺人に手を染めてしまう役を演じる村上は、3歳からアイススケートを始め、2009年のジュニアグランプリファイナル、2010年の世界ジュニア選手権で優勝。2013年の世界選手権では4位、2014年の四大陸選手権で優勝し、同年ソチ五輪日本代表に選出された。現役引退後はアイスショーへの出演や解説・振付・後進の育成に努めるほか、『めざまし8』(2021年~、フジテレビ系)にコメンテーター出演するなど、タレント活動も開始した。
連続ドラマへの出演は『グッドワイフ』(2019年、TBS系)以来約4年ぶり、本作で2作目となる。

■村上佳菜子コメント
――実際に演じてみての感想、自身の役についての印象。
「オファーをいただいた瞬間びっくりしました。うれしい気持ちと私にできるかなぁという不安な気持ちと両方ありました。自分の本来のキャラとは異なる、少し大人で凜(りん)としたイメージの真白ですが、スケートに対する愛など、私自身と変わらない部分もありました。同じ“表現”でも、スケートとドラマでは全く違う表現力が必要で、皆さんにはご迷惑をかけてしまったと思います。
篠原涼子さんは本当に優しくて、たくさん話しかけてくださいました。ユーモラスな表現と、シリアスな表現を間近で体験し、とっても勉強になりました。バカリズムさんとは、最初と最後のシーンでご一緒させていただきましたが、撮影終盤でお会いした際に、“最初のシーンの時と表情が違いますね”って言ってもらえたのが、すごくうれしかったです」

――撮影を通して感じた『イップス』の見どころ。
「絶対にやってはいけない…だけどそんな中にも、笑っちゃう場面や共感してしまう場面、そして感動も…。色んな感情が生まれるドラマだなと改めて感じました。私はドラマ出演がほぼ初めてでしたので、その世界観を壊していないか少し心配もありますが、オンエアを見るのがとても楽しみです!」