今作は、『あなたの番です』『真犯人フラグ』の制作スタッフによる、完全オリジナル脚本の“究極の恋愛ミステリー”。情報があふれ、真実が見えづらくなった現代において、いかに真偽を見極めていくのかという社会的なテーマを、恋と謎解きのエンターテインメントとして届ける。志尊は、連続殺人鬼かもしれない週刊誌のフリーライター・設楽浩暉、岸井は浩暉に強烈に惹かれていくテレビ局の情報番組ディレクター・筒井万琴を演じる。
志尊は、映画化もされた同局系ドラマ『ドルメンX』(2018年)で鈴間氏と出会った。当時の志尊について、鈴間氏は「まだお若いのに、すごく責任感があって、とてもとても頭が良くて、いろんなことが見えていました。時間がなくラスト1カットというところで絶対に決めてくれるんです。お芝居としても表現者としてとてもすてきだなと思っていました」と絶賛。再会を願っていた。そして、30歳を迎えた志尊について、鈴間氏は「がむしゃらだった彼から肩の力が抜けて、より自由な感じで、色気も出てきて、大人な柔らかさがより魅力としてプラスされた」と表現し、「浩暉のチャラい感じやふわふわした感じを表現できると思いました。座長としても絶対的に信頼できるというところもあって」とキャスティング理由を説明。志尊は前クールのドラマ(『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』)にレギュラー出演していたため、連続での連ドラは負荷が高いところを「2回、直接会って、説得してお願いしました」と明かした。
岸井は同局系ドラマ『私たちはどうかしている』(20年)で鈴間氏と初めて作品を共にした。
浩暉は、甘いマスクと“人たらし”なキャラクターである一方、秘密も多い。そんな浩暉を演じるにあたって、制作陣からは志尊に“脱力感”を求めた。放送が始まると、浩暉の危険な色気に沼落ちする視聴者が続出。「沼ってくれている方がたくさんいて、とてもうれしいです」という鈴間氏だが、「1話の冒頭で(犯行シーンを)見せて『やってないことはないでしょうよ』っていう主人公だと描いていたつもりなのだけれども、予想以上に疑われていない」と苦笑い。「3話までは恋愛がどうなるかというところもあるので、浩暉が“超絶サイコパス”で『万琴、やめとけ』とはならない描き方をしているんです。なので、絶対違うって言われているんだなと思います」と分析した。
一方、岸井は「設楽浩暉を万琴がこんなに好きになるのかというところに『なんか、うさんくさいし』」と、疑問を感じていたそう。しかし、橋の上で涙を流すシーン(2話)で変化。「『万琴ちゃんが浩暉を好きになる理由を頭ではわかるけど、なんでなんだろう』って(岸井が)おっしゃっていたのですが、志尊さんの涙のお芝居を受ける中で、『浩暉ってこういう人だったんですね』『浩暉を好きになれた』と言ってくれました」と明かす。