新婚さんを尋ねて訪れたのは、なんと京都で410年も続く老舗手ぬぐい専門店『永樂屋』の店舗兼事務所。
永樂屋の御曹司の夫。当主は代々、戸籍ごと「細辻伊兵衛」に変えるのだそうで、夫の父で十四代目なんだとか。一方、妻の実家は千葉県の一般家庭。「老舗の一家に入ってビックリしたしきたりは?」との質問には、「3月末に東京から引っ越してきたばかりで、まだ知らない」とのこと。「正月や誕生日は決まりがあるが、タイミングが来たら言えばいいかな」という夫の言葉に不安を禁じ得ない。
スタジオの観覧席には夫の両親の姿が。美しい黒髪ロン毛の十四代目は60歳。独特なオーラを放っている。
結婚に向けて、夫の両親と初対面。しかし、一般的にイメージする「顔合わせの食事会」とは大きく違い、1軒目は高級和食店のカウンターに横一列、2軒目のバーではなんと舞妓さんが呼ばれ、あいさつもままならなかったのだそう。
どうにか話は進むも、『永樂屋』長男のお披露目でもある結婚式。夫婦で決めるわけにいかず、すべて夫の父がプロデュース。「私だったら嫌」という井上の言葉を受けて、「正直めちゃくちゃ嫌でした」と妻が本音をぶっちゃける。しかし結果的に「やって良かった」と思えた理由とは。