ダウンタウン・浜田雅功がCEOを務める、万博記念公園もみじ川芝生広場で『ごぶごぶフェスティバル2025』が、10日と11日の2日間にわたって開催された。

 DAY2のトップバッターを鮮やかに飾ったのは、昨年の『ごぶごぶフェス』での熱狂ぶりが記憶に新しい湘南乃風。
『We are 湘南乃風!(HAN-KUN)』と声高らかに(若旦那は「CEO 浜田ゴリラぬいぐるみ」を抱えて)ステージに現れ、のっけから「Joker」でアゲていく……と思いきや、「俺が知ってる『ごぶごぶフェス』はこんなもんじゃない!(HAN-KUN)」と登場からやり直して観客の熱を確実に引き上げる。

 早速タオルが咲き乱れた会場に投下された「黄金魂」では、テンションの上がった浜田CEOとごぶごぶメンバーが乱入。息もつかない展開で「Born to be WILD」へと駆け抜ける。HAN-KUNは、今日は全員の関係が「ごぶごぶ」であると述べ「浜ちゃん、今日だけ言わせてください!俺たちの友よ!」と「親友よ」をあたたかくも情熱的に披露。全員で大合唱した「純恋歌」を経て、ラストの「睡蓮花」では再び浜田CEOとごぶごぶチームも加わり、盛り上がりも最高潮となった。

 2番手はTRF。DJ KOOが「Hey Hey Hey! 『ごぶごぶフェス』まだまだ盛り上がっていくぜ!」とド派手に音を放ち、「Overnight Sensation」で万博記念公園を軽快に彩っていく。伸びやかなYU-KIの歌声、SAMのダイナミックかつ滑らかなステップ、CHIHARUとETSUのキレのあるターンはデビュー32周年を迎えてもなお健在。イントロから歓声が上がった「寒い夜だから・・・」に続き、KOOがアコギを奏でて「LEGEND OF WIND」をしっとりと響かせると、後半は「BOY MEETS GIRL」「CRAZY GONNA CRAZY」「EZ DO DANCE」と自然に歌い踊ってしまう平成のアッパーチューンを連投。

 「survival dAnce」では浜田CEO、ごぶごぶメンバーと共にカラフルなタオルの花と笑顔を咲かせまくった。付き合いの長いTRFが出演した喜びに高まった浜田CEOは「最高ー!ありがとー!」と自分事のように叫ぶ。DJ KOOも「浜ちゃん最高DO DANCE!」と嬉しそうに浜田CEOと自撮りをする場面も。
キャリアに裏打ちされた実力でしっかりと盛り上げつつも、ハートフルな空気に包まれた時間だった。

 続いて登場したT.M.Revolutionは浜田CEOとの仲の良さだからこそのステージを存分に見せつけた。最強バンドメンバーの演奏に支えられて「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」を2025年の最新バージョンにアップデートしたアレンジで迫力たっぷりにプレイ。各曲の間奏では「西川貴教の曲には風が必要やんか」という浜田CEOが気遣い(?)から西川に風を当てる。ハンディーファン、ブロワーときて、『WHITE BREATH』では巨大扇風機がインした。息も絶え絶えに歌い終えた西川は「何やってんの?」と浜田CEOに文句を言うも、浜田CEOも言い返し、あわや一触即発の空気に! ふたりの顔が少しずつ近付き……なんとキスして「仲直り♪」。爆笑の渦に包まれる。

 後半は「INVOKE」「ignited -イグナイテッド-」「Zips」とアニメ『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』の主題歌3曲をパワフルにプレイ。自慢の肉体美を披露する場面もあり、充実の表情でライブを終えた西川だが、浜田CEOに「あれやってないやん」と再びステージに送り出される。「あれ」とは……そう、『消臭力~!』。ライブはもちろん、浜田CEOのフリに全力で応えていた。

 トリ前はJO1。
バンドメンバーが音を出して場を高めると、ステージ奥のセットが開いてメンバーが姿を現す。11人がステージに並ぶとそれだけで圧巻。大歓声に迎えられて「Trigger」から勢いよくライブをスタート。ステージをいっぱいに使い、次々にフォーメーションを変えてしなやかで躍動するダンスを繰り出すと、あっという間に会場を虜にする。リーダーの與那城奨は「熱気がすごい!」と嬉しそうに笑顔を浮かべる。自己紹介では、兵庫県出身の川西拓実は「大阪ー!たこ焼きー! なんでやねーん!」と叫び、T.M.RevolutionのMCで名前が出ていた木全翔也は「めちゃめちゃ緊張してます! 消臭力~!」と声出しするなど、それぞれに個性を爆発させる。

 豆原一成の初主演映画『BADBOYS』の主題歌「Be brave!」をはじめ、「BE CLASSIC」「JOin us!」「無限大(INFINITY)2025」「Test Drive」と世界基準のパフォーマンスで圧巻の存在感を示すと、ラストはH Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」を、ラップやダンスパートを加えたJO1バージョンで披露。浜田CEOもステージに登場し、メンバーと一緒に右へ左へ走り回る。愛とリスペクトに溢れた空気の中でライブを締め括った。

 大トリは、この日62歳の誕生日を迎えた我らが浜田雅功だ。ごぶごぶバンドメンバー(Gt:堂島孝平、Gt:小島翔(BLU-SWING)、Ba:村田シゲ(□□□)、Drs:岡本啓佑、Key:カメダタク(オワリカラ)、Mnp:溝口和彦)が板付で「エキセントリック少年ボウイのテーマ」(1997年)を鳴らし始めると、ステージ奥から浜田が登場。

 GOBUGOBUメンバーもコーラスで参加。
発売当時を知る世代にとっては懐かしいメロと歌詞が響き渡り、観客は皆大喜びで手を上げ歌詞を口ずさむ。DAY1も披露した「幸せであれ」に続き、2015年に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の企画で始動、浜田ばみゅばみゅ名義でリリースされた「なんでやねんねん」、「エキセントリック少年ボウイのテーマ」のカップリング曲に収録された「あぁエキセントリック少年ボウイ」、松本人志が作詞した「チキンライス」と、浜田の歴史をたどるようなセットリストで観客を魅了。そして最後はお待ちかね。湘南乃風を呼び込み、『ごぶごぶフェス』のテーマソング「人生爆笑」を初披露。「笑いながら生きていこう」という前向きな歌詞とメロディーが胸をいっぱいにした。

 なお、H Jungle With tのシングル「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント」(1995年3月15日発売)は、累積213.8万枚を売り上げたダブルミリオン突破作品。1995年の「オリコン年間シングルランキング」で2位(期間内売上210.3万枚)を記録した(累積売上は2025年5月12日付)。

■DAY2
・湘南乃風
M1. Joker
M2. 黄金魂
M3. Born to be WILD
M4. 親友よ
M5. 純恋歌
M6. 睡蓮花

・TRF
M1. Overnight Sensation~時代はあなたに委ねてる~
M2. 寒い夜だから・・・
M3. LEGEND OF WIND
M4. BOY MEETS GIRL
M5. CRAZY GONNA CRAZY~EZ DO DANCE
M6. Where to begin
M7. survival dAnce~no no cry more~

・T.M.Revolution
M1. HIGH PRESSURE
M2. HOT LIMIT
M3. WHITE BREATH
M4. INVOKE-インヴォーク-
M5. ignited -イグナイテッド-
M6. Zips

・JO1
M1. Trigger
M2. Love seeker
M3. BE CLASSIC
M4. Be brave!
M5. JOin us!!
M6. 無限大(INFINITY)2025
M7. Test Drive
M8. WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~(JO1 ver.)

・浜田雅功
M1. エキセントリック少年ボウイのテーマ
M2. 幸せであれ
M3. なんでやねんねん Short ver
M4. あぁエキセントリック少年ボウイ
M5. チキンライス
M6. 人生爆笑(湘南乃風 feat.浜田雅功)
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