イベントにはほかに、お笑い芸人で同作の監督を務めた永野、俳優の金子ノブアキ、斎藤工、A.B.C.-Z・戸塚祥太、共同監督・新井勝也氏が登壇した。
本作のキャスティングについて「身近な人に頼む」「いい人に」と明かした永野は、アイナについて「こんなだけど」「血とか飲んでそうだけど」としながら、実際に合ってみると好印象だったことを告白。共演した金子はアイナの出演について「『そんな(アイナ出演の)可能性が』って聞いたときは”えっ”って」とし、齋藤も「岩井俊二作品に出てたのに…」と驚いたことを明かした。
アイナは出演について「社長に、この作品はいろんな賞を取るし」と事務所社長から熱く後押しされたことを告白。登壇陣も「力が働いた…」と会話する中で、アイナは「後悔してないです!」と弁明。このやりとりに、会場には笑いが起こっていた。
本作の題材は、永野が13年前に披露したお笑いのネタ。そこから、肉付けに肉付けを重ね完成させた、キマイラの怪物のような継ぎはぎだらけの奇形なブラックコメディ映画となった。永野のミュージシャンの知り合いを中心に、コメディを撮ったら普通ではないおもしろいものが生まれるのではないかと制作され、約2年をかけて完成した。
出演は、永野が脚本・プロデュースした映画『MANRIKI』でも共演した日本ロック界を代表するドラマー・金子。そして、ボーカリスト・ダンサーとして、独自の存在感を放つ、ガールズグループ・BiSHの元メンバーであるアイナ。