長嶋さんは、読売巨人軍での現役時代から監督時代に至るまで、常にファンの心を掴み続けたスーパースターだった。なかでも松井秀喜との関係は、師弟を超えた絆として語り継がれている。番組では、長嶋さんが松井を3年で4番打者に育て上げた「一千日構想」や、2人だけで行われた特訓の日々に迫る。
また、1994年の「10・8決戦」や「メークドラマ」など、プロ野球史に残る名場面の裏側にも言及。ファンのための野球を貫いた2人が、いかにして時代を熱狂させたのかを、関係者の証言や秘蔵映像を交えて伝える。
さらに番組では、松井が海を渡った後のエピソードも描かれる。長嶋さんの夢を背負い、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した松井は、幾多の試練を乗り越えながら、長嶋に国際電話をかけて素振りの音を聞かせ、助言を仰ぎ続けたという。そして2009年、ワールドシリーズ制覇と日本選手初のMVP受賞という快挙を成し遂げ、夢を実現させた。