同舞台の“先生”とは、映画『東京物語』などで知られる小津安二郎監督がモデルで、中井家と小津監督は、家族のような親交があり“祖父”のような存在であったことから、中井家に伝わるエピソードや思い出を織り交ぜた作品。
“先生”を取り巻く5人の女性を、芳根(食堂の看板娘・幸子役)、柚希礼音(名女優・谷葉子役)、土居志央梨(戦争未亡人・和美役)、藤谷理子(銀座のホステス・千代役)、キムラ緑子(元芸者・花江役)が演じた。
芳根が演じた幸子は、“先生”が娘のように可愛がる食堂の看板娘で、実は中井の母親がモデル。6年ぶりの舞台出演で難しい役どころに芳根は「中井さんのお母様がモデルになっております! 中井さんのお母さんがモデルと聞いた時から、ずっと緊張しました」と照れながら役柄を説明すると、中井は「芳根さんも『私、(母役に)あってますか?』と聞かれるのですが、あってなくていいです!こんなにキレイで可憐じゃないですから!(笑)」とけいこの秘話を打ち明けた。
しかし、そんな芳根の姿に中井は「時々、けいこを見ていて、『あ~、ちょっと母ぽいな』と思うところもあるので、一緒に頑張ったね!」と称えると、芳根は「ありがとうございます!中井さんのお母様のお話をたくさん聞かせていただいて、すごく貴重な機会となりました。うれしく思っています」と喜んだ。
会見には柚希礼音、土居志央梨、藤谷理子、升毅、キムラ緑子らも参加。舞台はあす8日~29日まで東京・PARCO劇場にて上演され、その後7月に大阪・福岡・熊本・愛知と全国5都市にて上演される。