俳優の水上恒司が映画単独初主演を務め、ヒロインを山下美月が務める映画『火喰鳥を、喰う』(10月3日公開)において、初の本編映像となる特報映像が解禁された。怪異に巻き込まれていく久喜夫婦の雄司(水上)と夕里子(山下)の様子や、超常現象に造詣の深い謎の男・北斗(宮舘涼太)の姿が明らかとなった。

 今作は原浩氏による第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作の同名作品を実写映画化。ある日久喜雄司の元に、かつて戦死したはずの祖父の兄・貞市が書いたという謎の日記が届くところから始まる。“火喰鳥、喰いたい”という生への執着が記されたその日記を読んだ日を境に、雄司と妻の夕里子の周囲では、不可解な出来事が頻発するようになる。

 到着した映像は「お墓の文字も削られて、おじいさんはいなくなり、みんな、あの日記のせいだと思う…!」という夕里子の確信めいたナレーションから始まる。日記とは、80年前に戦死した久喜家の先祖・貞市が遺したもの。久喜家の先祖代々の墓が何者かによって削られた日に、雄司たちの元へ突然届いたのだった。

 最後のページには“ヒクイドリヲ クウ ビミナリ”の文字が。さらに、不可解な事件が重なり、事態の解決に超常現象専門家の北斗も加わるが、彼は日記が「掛け値なしの、ブラックホール級」の呪物であることを告げる。そして、「僕が、死んでる…」と墓石を呆然と見つめる雄司に何が起きたのか。雄司と夕里子が、超常現象専門家と探った怪異のその先には一体何が隠されていたのか。まったく先読みのできない新たなミステリー作品が誕生する。

 あわせて本作のキービジュアルも解禁。歪(ゆが)んだ現実世界がタイトルを中心に渦を巻き、まがまがしい色をしたヒクイドリの羽、死者の日記のページが舞い上がる不気味な青空の下に三人がたたずむ。新聞記者・与沢(森田望智)、雄司の母・伸子(麻生祐未)、夕里子の弟・亮(豊田裕大)の劇中の写真も添えられ、“この恐怖、美味ナリ”と登場人物たちの不安を煽るようなコピーが踊るビジュアルとなっている。

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