藤原丈一郎＆菅井友香、現場で“心霊現象”に遭遇　橋本涼にも飛び火「リアルホラーでした」

7人組グループ・なにわ男子の藤原丈一郎が地上波連ドラに単独主演する、7月３日（木）スタートのカンテレ×FODドラマ枠第3弾となるオリジナル作品『ロンダリング』。このほど藤原と、共演する菅井友香、橋本涼（B＆ZAI）の3ショット取材が実施された。“霊の声”が聞こえる男を主人公とした今作だが、実際に、3人が現場で起きた恐怖体験を振り返る一幕もあった。 今作は、藤原演じる“死者の声が聞こえる”という役に立たない特殊能力を持つ売れない俳優・緋山鋭介が嫌々ながらも社会の闇に足を踏み入れ、非業の死を遂げた人々の人生に寄り添い奮闘する、社会派ミステリー。緋山は“霊”という目に見えない存在と、真正面から真摯に向き合っていくこととなる。 緋山がアルバイトする不動産会社「アマミ不動産」の社員で、霊が“見える”という特殊能力の持ち主の蒼沢夏凜を菅井が、半グレ集団の幹部で、時には緋山の行動を妨害し、時には有益な情報を教えてくれる謎の人物・P.J.を橋本が演じている。■菅井友香、新たなヒロイン像に爽快感「実際の私とは全然違う部分が多かった」――台本を読まれた感想をそれぞれお伺いできればと思います。藤原：前半を読むだけでもすごくスリルを味わえて、ミステリー要素もあったり、サスペンス要素があったり。回が進むとはしもっちゃん（橋本）が演じてるP.J.とも関わりだして…どうなっていくんやろう、とすごく楽しかったです。僕は、もちろん緋山鋭介として演じないといけないんですけども、最初から最後まで視聴者としても楽しみながら台本を読んでました。菅井：最初はホラー要素あると聞いて“怖いのかな？”とワクワクしながら読んでいたのですが、怖さはありつつも、社会でなかなか光が当たりづらい部分に踏み込んでいくところにすごくドキドキしました。いろいろな謎がつながっていき、ひも解かれていく様子も、ミステリー小説を読んでるような感覚でどんどん引き込まれていきました。橋本：めちゃめちゃ台本が面白かったのと、頭の中で想像した緋山が丈くんそのものだったのでびっくりしました。頭の中で丈くんがしゃべっているみたい。いざ本読みをしてみると、ピッタリすぎて、それぐらい緋山という役と丈くんの関係がリンクしました。――役作りで苦労したことやこだわったことはありますか。藤原：緋山は関西弁なので苦労はありませんでしたが特殊能力、幽霊の声だけが聞こえることに関しては、声しか聞こえない演技は難しかったです。声だけとなると僕自身の演技力で色々変わってくる。今回は叫ぶシーンが結構多かったのですが家で練習できない…近所迷惑になっちゃうから（笑）。そこは一発本番の部分もあったのでちょっと苦戦しましたね。菅井：夏凜は逆に、違和感がある場所を色で認識できる特殊能力を持っているので自分でイメージしながら、監督と話しながら作っていきました。その作業がすごく楽しかったですし、夏凜は実際の私とは全然違う部分が多かったので、すごくやりがいを感じました。橋本：P.J.を演じる時は結構悩みましたね。ト書きに“半グレのリーダー”と書いてあったのですが“やばい、（自分は）めちゃめちゃ普通の市民なんだよな…”って（笑）。どうしようかな？と考えた時に、監督ともお話して、僕はそこまで身長も高くないですし、威圧感という意味ではちょっと別路線で行かなくちゃダメだなと。P.J.軍団という取り巻きがいて、すっごく大きいんです。僕が男性のなかでは一番小さいからこそ、あえてニコニコしてみるなど別の攻め方で怖い感じを出せたらいいなとか考えるのは楽しかったです。――監督から演じ方のリクエストや、逆に自分から相談されたことはありますか。藤原：随時、そのシーンで何を伝えたいか、緋山の心情や夏凜とのシーンもリハーサル段階で色々と話しました。一緒に意見交換しながら作り上げていくっていうことが多かったです。僕とP.J.とのシーンでも、はしもっちゃんがさっき言ったみたいにちょっとニヤッとしてくれると、僕はまたそこで反応ができるので良いキャッチボールが生まれていました。菅井：緋山くんは、自分の能力に対して、人の役に立ちたいと真っ直ぐ頑張っているんですけど、夏凜は“こんな力欲しくなかった”と思っているのでその違いや、なぜそう思うようになったか、過去とかもしっかり作ってくださり、確認しながら進めていただきました。夏凜はどんどん緋山くんの影響を受けて変わっていくんですけどツンデレというより逆にキレる（笑）監督にアドバイスいただいて、そういう考え方があったんだ！と新鮮な気持ちになりました。橋本：監督と話させていただき、一番びっくりしたのはビジュアルでした。最初に台本を読んだ時に黒髪で陰なイメージだったんですけど、実際は陽の方向の髪型をしていて。あ、そっちなんだ、すごく面白い！と思いました。そのイメージでもう1回台本を見直したらまた違った見え方ができて面白かったです。劇中に出てくる自分の手下みたいな人たちも、みんな派手なんです。そこからお芝居を逆算してみると物語もつながっていて痺れました。――では元々用意していたイメージから結構、変わったのですね。橋本：結構変わりました。僕はB＆ZAIというグループなのですが、台本を読んで“よし黒髪だ！”と染めてからアーティスト写真の撮影を黒髪で臨んだんです。でもその後、衣装合わせ行ったら（P.J.は）髪が明るい！ってなって（笑）僕は黒染めしてブリーチしてまた明るくしたんです（笑）藤原：逆やったね。橋本：ただ、そういう意味で“じゃあなんで派手な風貌なのだろう”という疑問が後半になってくると個人的にすごいつながってくるので、そういう意味でも台本を読んでいて楽しかったです。■藤原丈一郎の座長ぶりを菅井友香＆橋本涼がベタ褒め「スーパーマンみたい」――すでにクランクアップしたそうですが藤原さんは座長としてどのように振る舞いましたか。藤原：2人がこうやって作品でも色々支えてくれていた。菅井さんが現場に来るとやっぱり華があるし、はしもっちゃんは同じ事務所なので、その絆を役に反映できたのではないかな。僕自身はそこまで座長を意識せずチーム一丸となって、最後のクランクアップまで頑張っていきたいなと思っていました。――差し入れなどはされましたか。藤原：ちょくちょくありました。前半はロケが多かったのですが、後半はスタジオでの撮影があったので、みんなでご飯食べながら和気あいあいとしていました。――菅井さんと橋本さんからみて藤原さんはどのような座長でしたか。菅井：どなたとも分け隔てなくお話をされて現場を盛り上げてくださっていましたし、私は同い年ですが芸歴は（藤原が）先輩だし…と最初にかしこまって話していたですが、途中から“同い年だから敬語はヘンやろ！”って。藤原：そんな関西弁やった？（笑）菅井：（笑）。それからすごくなんでもお話できてありがたかったですし、本当にスーパーマンみたいになんでもできる方。お芝居でも、たくさんのエネルギーでぶつかってきてくださり、アクションもとてもやりやすかったです。セリフ合わせもたくさんしていただき、すごく細やかな気配りのある座長でした。差し入れも、たくさんしてくださって…コロッケがおいしかったです（笑）藤原：コロッケは絶対に食べてもらいたかった！橋本：座長はマジでカッコよかったですよ！やっぱりちょっと自分のこととなると控えめですよね（笑）差し入れも、朝（藤原が）撮影していて、昼に自分が撮影している間、時間が空くじゃないですか。夕方、ちょうど撮影が終わると『座長から大福の差し入れです！』みたいなことが続きまして…。マジで優しくてカッコよかったです。菅井さんもそうなんですが、セリフ量の多いお2人が、朝から夜までの撮影で疲れてる中でも、辛い顔しないで、演技に向き合う姿に刺激をいただきましたし、かっこいいなって思いました。――それを聞いていかがですか？藤原：そんなことしたっけな～。橋本：してましたよ～！藤原：でも僕らキャストは現場に一番遅く来て、一番早く帰る人間なんですよ。スタッフさんが一番早く来て一番、最後までいてくださる。スタッフさんたちがいなければ撮影始まらないし、逆に僕らが来なかったら撮影も始まらないし、という五分五分の関係なので、ご飯だけじゃなくて会話でも空気がすごく良くなっていく感じがしました。クランクインからアップまですごく良い雰囲気のまま終えられたので、そこは自分の仕事を、座長をまっとうできたのかな。――こういったお話ですがなにか撮影中の“心霊エピソード”的なものはありますか。橋本：現場で言ってたじゃないですか！藤原：あれヤバかった。（菅井と）2人だけのシーンで、誰もいない部屋からノックが聞こえたんですよ、コンコンって…。聞こえたのが僕らだけやったみたいで、スタッフさんはみんな、それどころじゃなさそう（笑）『ああ…』みたいな（笑）何かもっと盛り上がって欲しかったですね？『今聞こえたんですけど！』って言ったらカメラマンさんも『ああ本当に？』（とそっけなくて）。菅井：私たちだけ、怖い！となったんですが、でもあれは明らかに誰もいなかったんです。その部屋を覗いてみたら段ボールしかなかったので…でもトントントンっていう、人のノックが。藤原：なにか当たったとかじゃなくて、本当にコンコンコン…、菅井：あれは鳥肌立ちました。藤原：その後のセリフはビクビクしてた。多分、全話通してそこが一番リアリティーあったと思います。菅井：本当に怖かったです。すごかった。リアルホラーですね。橋本：これは昼の話で。ちょうど夕方ぐらいに菅井さんの撮影が終わって東京に帰るその時に、この話を置いていった。僕らは深夜にそこに行かなきゃいけないのに…『怖いよ、あれ（幽霊）いるよ。じゃあ、私帰るね！』みたいな感じ（笑）。あれは本当に怖かった！藤原：次は、僕らの2人のシーンでな！――その夜は同じ場所でもなにもなかったんですか。橋本：夜は、僕らもそれどころじゃなかった（笑）藤原：セリフに追われてました（笑）。それがどういう真相だったのかわかんないですけど。多分こういう話だからこそ敏感になってたっていうのもあると思います菅井：その怖さも画面に生きてるといいですね。