『ルパン三世 カリオストロの城』「金ロー」でノーカット放送【今後の放送ラインナップ】

　『ルパン三世』の2Dアニメーションとして約30年ぶりの完全新作となる劇場版『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』が、27日公開される。新作公開を記念し、『ルパン三世 カリオストロの城』（1979年）が、日本テレビ系『金曜ロードショー』（後9：00～後11：09※15分拡大）で27日に放送される。ノーカット放送となる。

　同作は、宮崎駿監督（※崎＝たつさき）の長編映画の初監督作品。ルパンと次元は、カジノから大金を盗み出すものの、すべて偽札だったことに気づき、その出どころを辿るため、カリオストロ公国へと向かう。その道すがら、謎の男たちに追われていた少女・クラリスを救い出すが、わずかな隙に奪われてしまう。クラリスの残した山羊の指輪を手に、要塞のようなカリオストロの城へ潜入していく。疾走感あふれるカーチェイス、宝を巡るサスペンス、ヒロイン・クラリスとのほのかなロマンス、ルパンと仲間たちのアクションシーンなど、ルパン三世の魅力がすべて詰まった名作となっている。

　宮崎監督によると、物語の発想の源となったのは、モーリス・ルブランによる『アルセーヌ・ルパン』シリーズの一編「緑の目の令嬢」。監督が中学生時代に何度も読み返したお気に入りの1冊だという。ルブランによる『怪盗アルセーヌ・ルパン』シリーズには「カリオストロ伯爵夫人」という作品が存在する。実は“クラリス”というヒロインの名前も、この物語に登場する女性の名前が由来。小説では、若き日のルパンの恋人になる絶世の美女として描かれていた。

　また、江戸川乱歩の『幽霊塔』という小説も、宮崎監督に影響を与えている。アメリカ人作家が書いた小説『灰色の女』を黒岩涙香が翻案し、その後、江戸川が日本を舞台にリライトしたものが、宮崎監督が読んでいた乱歩版『幽霊塔』。小説『幽霊塔』の舞台は、時計塔がある古い屋敷。宮崎監督はその時計塔を題材にいつか物語を作りたいと思っていたのだという。

　『ルパン三世　カリオストロの城』放送後半には、最新作に関する特別映像も公開される。

【今後の放送ラインナップ】
6日午後9時『リロ＆スティッチ』※本編ノーカット
13日午後9時『昭和平成令和みんなが踊りたい大ヒット曲！国民投票ベスト30』
20日午後9時『ミッション:インポッシブル／デッドレコニング』※地上波初放送・本編ノーカット
27日午後9時『ルパン三世 カリオストロの城』※ノーカット