8時12分頃に、菅野智之投手が茂雄さんの訃報について口にするVTRを放映。その後、茂雄さんの記帳所にファンが訪れる様子も伝えられ、一茂も神妙な面持ちを浮かべながらVTRを見つめた。
VTR後、一茂は「あの、改めて見て、すごく幸せだったと思います。喜んでいるんじゃないですかね。なかなか一言で言うのも難しいし、故人にもプライバシーがありますから。父親としてっていうところと、野球人としての見方、その2つで背中を見たり、生き様を見てきたと思うんですけど」と切り出した。
父としての思い出として「あんまり家庭を向いてなくて、常に仕事を向いていたよね。それでも一緒に、ひとつ屋根の下で暮らしていて、なにか感じることはあったし。21年前に大病を発症してから、すごく大変な人生だったと思うんですよね。ずっと戦ってきたし。壮絶・過酷だったと思います。ずっと戦ってきた人だと思います」とコメント。
続けて「その戦いの中で、自分を輝かせて、パフォーマンスを出して、ファンに喜んでもらうっていう一念だけで、人生を終えたと思います。肉体的には見えなくなるけど、心の中で違う形で生き続けると思うので。きょうだいとも、この間会って、病室に集まったけど、泣いているきょうだいはいなくて、笑い声さえ聞こえて。最期、医療従事者の方、いろんな方にサポートされて。最後3年間は病院だったんだけど。妹なんか『パパは幸せだよね、こんなキレイな看護師さんに迎えられてさ』って話していて。最期、笑って見送るって言ったら不謹慎かもしれないけど、そんなような感じで。しんみりしても、親父は喜ばないと思います」と口にした。
長嶋さんは、千葉県出身。1958年に読売ジャイアンツに入団。通算成績は、安打2471・本塁打444・打点1522・打率.305。1974年に現役引退試合を行い、「我が巨人軍は永久に不滅です」という球史に残る名言を残した。