草なぎは、約30年前の『いいひと。』(1997)に始まり、『僕の生きる道』(2003)、『僕と彼女と彼女の生きる道』(04)、『僕の歩く道』(06)、『37歳で医者になった僕』(12)、『神様のベレー帽~手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話~』(13・単発ドラマ)、『銭の戦争』(15)、『嘘の戦争』(17)、『罠の戦争』(23)で主演を務めた。カンテレ制作の連ドラ主演として、最多記録の9度目を数える。
今回、草なぎが挑戦するのは、“遺品整理人”。続編や、シリーズもの、原作ものではなく、僕シリーズ”や“戦争シリーズ”に携わったスタッフが集結し、まったく新しいオリジナルドラマを届ける。“
■草なぎ剛コメント
――『罠の戦争』以来、2年半ぶりの民放連ドラで、カンテレ主演作品は10作目で最多となります。オファーを受けたときの率直な感想をお願いします。
最多ですか!また、呼んでいただけて本当にありがたいです。ホームに帰ってきた心境です。これまで節目節目に、さまざまな作品をカンテレさんと一緒に作り上げてきました。僕の一番最初の連ドラ主演は、『いいひと。』というカンテレさんのドラマでしたが、その頃を思い出して、うれしい気持ちと、また身が引き締まる思いです。
――これまでの続編やシリーズものではなく、まったく新しい作品となりますが、意気込みをお願いします。
ドキドキ、ワクワクしています。『戦争シリーズ』は3部作も続いて、とても長い時間をほぼ同じスタッフで過ごしてきたわけで、その残像みたいなものは当然あるのですが、今回、『戦争シリーズ』との違いに、まず驚かされた台本でした。そのギャップや意外性みたいなものが、自分もまだ知らない、未知なる世界にいざなわれているような…そんなワクワクした気持ちになりました。初心に帰って、これからみんなと新しいものを作っていこう!と思っています。
――“遺品整理人”という役どころについて。
“遺品整理人”という職業を、これまで意識して考えたことが、実はなかったんです。脚本を読んでみて、人に寄り添うとても素敵な職業ですし、ヒューマニズムが渦巻いているお仕事だなと思いました。リアルに基づいて描かれている脚本で、感心することばかりでした。僕も含め、これまで目を向けたことがなかった方々にも、広く知っていただく良い機会になるんじゃないかなと思います。遅かれ早かれ、誰しもに関係することですし、自分の大切な人のことを考えたり、また、自分自身のことを顧みたりする良い機会になるのではと思います。
――先日、稲垣吾郎さんの7月期・連ドラ出演が発表されました。
本当にありがたく思っています。さまざまなコンテンツが増えていますが、日本全国、みんなが一緒に誰でも楽しむことができる、やっぱりテレビって温かいものだなと思います。3人が続けて連ドラに出演するのもうれしいですし、いろんな場所で活動して、またホームに戻ると自分の中で細胞が活性化して、新しい化学反応がある気がします。活性化した今、テレビの世界をにぎやかに彩りたい、そんな気持ちです。
――最後に、視聴者、ファンの方へメッセージをお願いします!
僕のホームである、この場所にまた戻ってきました!これまでの“戦争シリーズ”とはまた違う、新しいドラマに挑戦します。どのような作品になるのか、10月スタート『終幕のロンド』ぜひ、楽しみにお待ちいただけたらと思います!
※「草なぎ」の「なぎ」は、弓へんに旧字体の前に刀