本作は、すれ違うことすらないはずの2人が出会い、大きな隔たりを越えて惹(ひ)かれ合うラブストーリー。堅い家庭で育ったまじめすぎる高校教師・小川愛実(木村)が、文字の読み書きが苦手なホスト・カヲル(ラウール)に言葉や社会を教える秘密の“個人授業”を続ける中で次第に距離を縮めていくも、さまざまな批判や非難、憎しみ、嫉妬が容赦なく2人を襲う。
今回の取材は、撮影が始まって間もない時期に行われたが、現場の雰囲気についてラウールは「スタッフの皆さんがユーモラスな空間をつくってくださって、ふふふって感じです(笑)。僕が一番笑ってあげている自信があります(笑)」とにっこり。木村も「和気あいあいとしています。カメラマンの方がいつも一言、ジョークを入れてくださるんですね」と話すと、ラウールは「それは絶対笑おうって決めていて。どんな状況でも拾おうっていう気持ちでいます!」と、現場を盛り上げているという。
本作で初共演となる2人に互いの印象について聞くと、木村は「お会いする前は“才能の塊”なんだろうなって思っていたんですが、昨日2人で初めての長いシーンがあって、その時に才能だけじゃなくて、それ以上にしっかりと努力してる方なんだなと思いました」と語る。そのシーンではアドリブでの演技も交わしたといい「その時にめちゃくちゃ役に対して愛情があるなって感じたんです。だからお芝居をしていても楽しかったです」と絶賛した。
それを聞いたラウールは「ありがとうございます(笑)。うれしいです!」と顔をほころばせ、「10分ぐらいずっと回しっぱなしの授業のシーンがあって、半分ぐらいアドリブだったんです」と振り返る。
一方、木村の印象についてラウールは「非常に謙虚な方です。でも、常にあたたかさと、人当たりのかわいらしさと、そういうものがぎゅっと詰まってて。まだお会いしたのは数回なんですけど、いい意味で落ち着きます」と語る。それに対して木村は「私としては、ラウールさんがメンバーの皆さんといる時みたいに、ニコニコと楽しくいてもらえる環境にできればなと思っています」と笑いかけ、いい関係性を築いていることを感じさせた。