動画配信サービス「Paramount+」で、あす4日より独占配信(初回3話同時配信)が始まるクライムサスペンスドラマ『モブランド』のシーズン2の製作が早くも決定した。

 本作は、「ヴェノム」シリーズで知られるトム・ハーディが主演を務め、『シャーロック・ホームズ』(2009年)や実写版『アラジン』(19年)を手がけたガイ・リッチーが監督を務める悪人だらけの裏社会ドラマ。舞台はイギリス・ロンドン。莫大な富と権力が渦巻く裏社会を牛耳る犯罪一家ハリガン家に忠誠を誓う、最強の“フィクサー(もみ消し屋)”ハリー(トム・ハーディ)の活躍を描く。

 ファミリーのもめ事の処理から裏切り者の粛清まで、あらゆるトラブルを完璧に処理してきたハリーに、新たに舞い込んだのはボスの孫が起こした「ある事件」のもみ消し依頼。しかしそれは、敵対ファミリーの殺害事件という、裏社会を揺るがしファミリーの存続を左右する重大事件だった。

 日本に先駆けて配信が始まったアメリカでは、テイラー・シェリダンが製作総指揮を務める人気ドラマ『ランドマン』に次ぐParamount+史上2番目の視聴者数を記録。Nielsen「ストリーミングTVトップ10(オリジナル作品)」では5週連続ランクインを果たすなど、歴史的ヒットを飛ばしている。

 日本での配信開始にあわせて、トム・ハーディ、ピアース・ブロスナン、ヘレン・ミレンら出演陣による特別インタビュー映像が解禁された。

 「ヴェノム」シリーズや『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15年)などで知られるトム・ハーディは、本作で殺し・暴力・脅迫など手段を選ばない超一流の“もみ消し屋”を熱演。監督を務めるガイ・リッチーとは『ロックンローラー』(08年)以来の再タッグとなり、「ガイ・リッチーの作品に関わりたかった。理想的な仕事だった」と手応えを語る。ガイ・リッチー監督も「これまでとは違ったアプローチ。これは家族の物語だ」と特別な思いを明かしている。

 さらに、「007」シリーズ5代目ジェームズ・ボンド役で知られるピアース・ブロスナンが、ハリーが忠誠を誓うハリガン家の当主コンラッド・ハリガンを演じる。ファミリーのためなら自ら手を汚す冷酷な悪党ぶりを披露し、ボンドらしいセクシーさとユーモアを交えた新たな一面を見せている。

 『クィーン』(07年)でアカデミー賞主演女優賞とゴールデングローブ賞主演女優賞をW受賞したヘレン・ミレンは、コンラッドの妻でファミリーを裏で支配する“影の支配者”メイヴ・ハリガンを怪演。鋭い洞察力と先見の明で当主コンラッドをも操るメイヴの悪女ぶりは見どころの一つだ。

 ヘレン・ミレンは本作について「面白くてシリアスで、皮肉も効いていて、ゴシック的で極端な表現もある。ガイ・リッチーらしい“楽しいジェットコースター”のような作品」と評している。

 なお、Paramount+のコンテンツは「WOWOWオンデマンド」「J:COM STREAM」、または「Prime Video」「Leminoチャンネル」などから視聴可能。

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