メインイベントで4年ぶりに朝倉未来と対戦するクレベル・コイケが、「彼も成長して進化しているけど、自分がまだこの階級でトップであると証明したい」と強い決意をにじませた。
前回の朝倉との試合後、22年10月と24年12月に2度フェザー級のベルトを巻いたクレベル。しかし、1度目の防衛戦は計量失敗で剥奪、2度目の防衛戦はラジャブアリ・シェイドゥラエフに1ラウンドTKO負けで、どちらもベルトを失っている。
シェイドゥラエフとの試合前は「年齢的に自分の限界を感じることもあり、終りが近いのかもしれない」と発言していた。しかし、敗れたことで「リミットは自分で作っただけだった。いろいろ考えてコーチと話して、自分はまだまだできると思った。自分の中にもっと燃やせる薪があると気づいた。負けたことによって、勝つよりも学んだことが多かった」と敗北がさらなるモチベーションの成長につながった。
その中で迎える朝倉との再戦。試合決定会見では朝倉が「ヒジを出すよ」と予告していたが、クレベルは「前回の試合はヒジで試合の流れが変わったから、彼自身の“傷ついた気持ち”から、そういう発言が出ているのかな」と意に介さず。
この4年間での大きな変化として、クレベルにもたくさんのファンが増え、今大会の応援シートも完売するほどになった。その理由について「自分がいつも本当のことを見せているからだと思います。私は楽しいこともすれば間違うこともあるし、試合でも勝つ時も負ける時もある。キャラクターを作らず自分をそのまま見せていることが、一番の理由だと思います」と自己分析した。
また、今回の試合がメインイベントになったことについて「とてもうれしいです。どれだけのファイターがRIZINのメインに立ちたいと思っているか。自分がRIZINやファンからどれだけ認められているか、どれだけチケットを売れるかと認められた証拠になると思っています」と喜びを表現した。