元プロ野球選手のGG佐藤が4日、東京ドームで開催された『サントリードリームマッチ2025』に出場。“芸術的落球”で、球場の観客を沸かせた。

 試合は、ドリーム・ヒーローズがザ・プレミアム・モルツ球団投手陣を打ち込み、8対0の大量リード。迎えた六回裏、ザ・プレミアム・モルツ球団は、中村紀洋が強烈なライナーをレフトへ放つ。レフトライナーかと思われたが、ここでGG佐藤が、グラブに当てながら“芸術的落球”。北京五輪で、人々の記憶に鮮烈な印象を残した3失策の再現に、会場は大歓声。観客からの優しいブーイングを受けつつ、GG佐藤は申し訳なさそうな表情を作った。

 イニングチェンジの際に、ベンチに戻ったGG佐藤は、チームメイトに「よくやった」と言わんばかりの、ハイタッチ、グータッチで迎えられ、笑顔を見せた。

 また、七回裏に登板した下柳剛は、元同僚の桧山進次郎に死球。激高(?)した桧山がマウンドに詰め寄ると、下柳もグラブをたたきつけ応戦するかと思いきや、抱擁でことを収めた。その後三塁を守る今江敏晃が、強烈な打球を後ろへそらすと、下柳は今江のもとに詰め寄る。阪神タイガース時代、遊撃手の田中秀太が、失策を重ねて、下柳がグラブをたたきつけて怒る名シーンさながらに、今江のもとでグラブを投げつけ、その後、笑顔で握手した。

 この試合ならではの“お約束”の名シーンに、観客も大盛り上がりだった。

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