夏休みの自由研究は、毎年悩みの種になりがち。テーマを一から考えるのは大変だが、市販のキットを活用すれば、準備も簡単で失敗も少ない。
店頭よりも種類が豊富なAmazonで、子どもと一緒に選ぶのもおすすめ。まだ間に合う、学年別・テーマ別におすすめの商品を紹介する。

■小学生向け自由研究キットの選び方

 学年によって興味や理解力が異なるため、それぞれに合った内容を選ぶことが大切だ。低学年のうちは、親と一緒に活動するケースも多い。高学年になると、モノを作るだけではなく、作り方や過程をしっかりとまとめることも求められてくる。

●低学年におすすめ
…楽しく手を動かせる工作・観察・簡単な実験などが◎

●高学年におすすめ
…理由を考えたり記録とったりするタイプの研究や実験が向いている

■低学年(1~3年生)向け自由研究キット

【自然化粧品研究所 手作り石鹸キット 宝石石けん】
 ふだん使っている石けんを、自分で作れるキット。電子レンジで石けんを溶かし、色チップを混ぜるだけで、宝石のような石けんが完成する。材料はカット済みで、紙コップを使って手軽に作業できるため、低学年でも扱いやすい。見た目もきれいで、完成品の満足度が高いのも魅力。

●注目ポイント
・電子レンジがあればすぐ始められる
・色の組み合わせで個性が出せる
・作品を学校に持っていきやすい

【学研 ふしぎの国のアリのすハウス】
 虫が好きな子どもにピッタリなのが、透明な巣の中でアリの動きを観察できる飼育キット。土や砂を使わないジェルタイプなので、巣づくりや通路の変化が見やすく、衛生面でも安心。アリの行動を観察し、絵や記録にまとめれば、自由研究として提出できる。


●注目ポイント
・砂を使わず衛生的で観察しやすい
・毎日の記録で“研究らしさ”が出る
・生き物が好きな子にぴったり

【森のきのこ倶楽部 もりのしいたけ農園 栽培キット】
 食育にもつながる、しいたけ栽培キットも人気だ。届いたキットに水をかけておくだけで、約1週間でしいたけが育つ。成長の様子を毎日観察・記録すれば、立派な自由研究に。収穫したしいたけは、実際に調理して食べることもで、体験の幅が広がるのも魅力。

●注目ポイント
・約1週間で育ち始めるので取り組みやすい
・食べる体験まで自由研究にできる
・収穫後ももう一度育てられる

■高学年(4~6年生)向け自由研究キット

【理科実験セット 磁石と砂鉄の実験キット】
 磁石や砂鉄を使って、磁力の性質を学べる実験セット。U字磁石や棒磁石などが付属しており、砂鉄の集まり方や磁石の強さの違いを比較できる。身の回りの物が磁石にくっつくかどうか、実験ノートに記録しながら進めることで、論理的に考える力も養える。

●注目ポイント
・磁力の強弱や方向を体感できる
・身近なテーマで取り組みやすい
・観察・記録の進め方が学べる

【アーテック 木製ソーラーカー組立キット】
 工作や車が好きな子どもにおすすめの、ソーラーパネルで走る車を自分で組み立てるキット。木製のパーツは差し込み式で組み立てやすく、配線作業も最小限。太陽光で車が動く仕組みを学びながら、再生可能エネルギーについても考えるきっかけに。天候による走行の違いを研究すれば、自由研究としての深みも出せる。

●注目ポイント
・再生可能エネルギーの学習にぴったり
・屋外で走らせる達成感がある
・SDGsをテーマにした研究にも発展可能

【学研 キラキラふわふわ 結晶研究所】
 ミョウバンと尿素の結晶を作れるキット。
専用液に結晶のもとを溶かし、成長の様子を観察する。時間をかけて変化を記録したり、温度や条件を変えて実験を展開したりと、高学年にぴったりの研究テーマ。宝石のような結晶は、見映えもよく提出用としても映える。

●注目ポイント
・理科+アートの要素で楽しめる
・観察・記録・まとめがしやすい構成
・色違いの結晶を複数作れるのも魅力

 自由研究は、テーマ決めや準備でつまずきがちだが、市販のキットを活用すれば、親子の負担もぐっと軽くなる。学年や興味に合ったキットを選べば、子ども自身が楽しみながら取り組めるのもメリット。楽しく充実した夏休みになるように、自由研究キットを取り入れてみてはいかがだろうか。
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