同作は、1972年にリリースされた頭脳警察初のスタジオレコーディング作品。
その後、1990年に初CD化、2017年には紙ジャケット仕様で再発されており、今回のサブスクリプション解禁によって、改めて作品の魅力に触れられる機会となる。収録曲には、内田裕也が映画タイトルで使用し、カバーもした「コミック雑誌なんか要らない」や、シングルとしてもリリースされた「いとこの結婚式」など、メンバー・PANTAさんの原点とも言える楽曲が並ぶ。
PANTAさんが亡くなってからちょうど三回忌を迎えた今年7月7日には、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて追善ライブ『七夕忌』が開催されたほか、7月16日にはPANTAさんと鈴木慶一によるユニット・P.K.Oのアルバム『P.K.O PANTA KEIICHI ORGANIZATION』が、死後2年にわたる編集と録音を経て発売されたばかり。
さらに、8月27日には頭脳警察の楽曲「ハイエナ/腐った卵」が初の7インチアナログ盤としてリリースされる。「ハイエナ」は1973年発表の5枚目のオリジナルアルバム『仮面劇のヒーローを告訴しろ』に収録されたファンキーロックで、近年は和製レアグルーヴとしても再評価されている。カップリングの「腐った卵」は、90年の再結成時に制作されたアルバム『頭脳警察7』からのカットで、PANTAさんのボーカルとTOSHIのパーカッション&ドラムのみで構成されたドープな作品。同アナログ盤は、DJプレイでの音響を意識した高音質仕様に仕上がっている。